嘔吐 下痢。 吐き気・嘔吐:医師が考える原因と対処法|症状辞典

【医師監修】下痢と嘔吐が同時に起こるのはウイルス性腸炎!?対処法は?

嘔吐 下痢

嘔吐下痢症 急性胃腸炎 (感染性胃腸炎、嘔吐下痢症) 吐いたら飲むな!!です。 脱水症状に注意!! ・「急性胃腸炎」とは、おなかの中にウイルスが入って、吐いたり、下痢をする病気です。 わかりやすく「おなかのカゼ」とも言われます。 ・便から移りますが、乾燥した吐物からウイルスが舞い上がって空気感染も します。 ・下痢が治まっても、1週間くらいは、便からウイルスがでていますので、 徹底 して手を洗いましょう。 ・原因ウイルスは、ロタウイルス、ノロウイルス、腸管アデノウイルス等です。 ・なかでもロタウイルスとノロウイルスによる急性胃腸炎が多いです。 どちらも嘔吐や下痢が主な症状ですが、若干の違いがあります。 ロタは主に乳幼児が感染します。 ノロでは発熱は軽度ですが、ロタでは発熱・嘔吐・下痢の3主徴がそろうことが多いです。 中等度〜高度の脱水をきたす重症例が多く、下痢が長引くのもロタの特徴です。 ノロは全年令で罹患しますので患者数は多く、集団での流行も多く見られます。重症例も見られますが、ロタと比べると中等症が多いです。 秋から冬にかけて大流行する急性胃腸炎はノロが多いです。 ここでは、ノロによる急性胃腸炎についてお話ししたいと思います。 ノロウイルスによる急性胃腸炎は冬に流行る一番ありふれた「おなかのカゼ」です。 多くの人が感染しますが、特別に怖い病気ではありません。 ノロは人体にとって有害なウイルスですので、これを排除するために嘔吐や下痢をします。 ノロに特効薬はありませんので、 嘔吐や下痢が体を守る防御反応〜治療なのです。 突然の嘔吐で始まることが多く、引き続き数回〜10回くらいの嘔吐がみられますので、1〜2回吐いたからといって慌てて病院に行くことはありません。 最初の6時間くらいは、最も吐き気が強く、吐き気止めの薬を使っても症状はおさまりません。 いくら水分を与えても吐いてしまいます。 吐いてるときに飲ませると、さらに吐いて悪くなりますので、絶飲食(何も食べない。 飲まない。 )とします。 吐いているのに 【何も飲まない。 食べない。 薬も使わない。 】と言われると不安ですが、嘔吐がおさまるまでジッと時間の経つのを待って下さい。 脱水症状が心配と思いますが、嘔吐が続いている3〜6時間程度は脱水は軽度です。 脱水が強くなるのは下痢が始まってからです。最後の嘔吐から1〜2時間経ち、少し元気が出てきたら水分補給を始めます。 通常、激しい嘔吐は6時間くらいで落ち着きますが、早急に受診が必要なこともあります。 ・ 6〜12時間以上嘔吐が続いたり、 緑色の吐物が見られる。 ・明らかな 血便、黒色便が見られる。 ・間欠的な 激しい腹痛、啼泣。 ・ 意識障害 顔色が悪いままウトウトする。 刺激をしてもすぐに寝てしまう。 抱きつく力もない。 嘔吐がおさまってから下痢が始まるまで少し時間があります。 この頃になると吐き気は弱くなっていますので、回復を早める意味で吐き気止めの薬を使っても良いです。 乳幼児の水分補給のポイントは、「根気よく、こまめに、少しずつ、」与えることです。 まず、 小さじ1杯(約5ml)〜2杯くらいから始めます。 1回10〜20mlの少量で、10〜30分毎に「根気よく、こまめに、少しずつ、」与えます。 2〜3回飲んで吐かないようであれば、少しずつ増量します。 1時間あたり50〜60mlが飲めるようになったら、あとは飲みたいだけ飲ませてかまいません。 ただし、飲みすぎると嘔吐しますので注意してください。 1日あたりに飲ませる目安量は次の通りです。 ・乳児:体重1kgあたり30〜50ml ・幼児:300〜600ml ・学童・成人:500〜1. 000ml 脱水は嘔吐や下痢 特に下痢)によって水分が失われるために生じますが、水分だけでなく多量の塩分も喪失しますので、厳密には 「脱塩水症状」です。 軽症の場合は、飲料の種類にこだわりませんが、お勧めの飲料は、やはり、 「糖質控えめ、塩分多め」の「経口補水液」:OS-1、ソリタ顆粒です。 経口補水液とは電解質(Na、Cl、Kなど)や糖質をバランスよく配合し、速やかに脱水症状を改善する飲料水です。 いわば、 【飲む点滴】です。 「糖質控えめ、塩分多め」の組成になっているため若干塩味が強いです。 市販されているイオン飲料は、糖質が多く塩分が少なめな製品が多く、経口補水液とてしては不十分ですが、最近は「糖質控えめ、塩分多め」の製品も販売されるようになってきました。 殆ど水のような下痢が1日数回続くような場合は別として、軟便程度でしたら、あまり厳密な食事制限は行いません。 大まかな目安ですが、乳児の離乳食は少し前の段階に戻して、いつもより軟らかく水分、塩分を少し多めにする。 幼児には、消化によいデンプンなどの糖類(うどん、おじやなど)がよいでしょう。 果物は、 リンゴがよいです(リンゴジュースはダメ、甘すぎる)。 あまり、食べない方がよいものは、牛乳、脂肪の多い食品(天ぷら、、ラーメン、中華料理など)。 発酵しやすい食品(砂糖が多く含まれている食品、サツマイモ、クリなど)。 ミカンのような柑橘系果実。 等です。 結果が陽性であればノロに感染していることがわかりますが、感染していても陽性とならない場合がありますので、 ノロに感染していないことを確かめることはできません。 いくら水分を与えても全部吐いてしまいます。 本人も家族も嘔吐が一番つらい。 でも、「吐いたら飲むな!!」です。 ・最後の嘔吐から1〜2時間経っても吐かないようでしたら、水分補給を開始。 ・嘔吐がおさまらないのに、のどが渇いてどうしてもほしがるときはスプーン一杯でがまんする。 ・丸一日何も食べなくても心配することはありません。 ・嘔吐が落ち着いたら、少量の水分を「根気よく、こまめに、少しずつ、」与える。 ロタに限らず胃腸炎は便から移ります。 あまり下痢の回数が多ければ休むべきです。 どの程度まで回復すればよいかというような基準はありませんが、嘔吐せず、食べることができ、元気が良く、 便の管理(便から移りますので、他の人へ移さないような配慮)ができるなら良いでしょう。 また、 吐物の処理も大切です。 広島県福山市で作成された「ノロウイルス対応マニュアル」は手洗いや消毒液の作り方などを大変わかりやすく説明してくれています。 とても参考になります。 是非ご参照下さい。 腸が腸に重なって腸が動かなくなる 腸閉塞)ため頻回に嘔吐します。 放置しておくと命に関わることもあります。 急性胃腸炎では、胃液くらいまでは嘔吐しますが(吐物が黄色)、腸重責では胆汁まで嘔吐しますので、緑色の吐物が見られることがあります。 最初は少しわかりにくいこともあります。 以前、病院勤務していた頃、「嘔吐下痢症だと思って様子を見ていたけどいつまでたってもはき続ける」といって深夜に受診したお子さんがいましたが、腸重責でした。 無事、元気になりましたが、急性胃腸炎の流行る冬季は腸重責との鑑別が必要なこともあります。 嘔吐が、なかなかおさまらない場合は、早めに受診しましょう。

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嘔吐下痢症【成人】の症状や感染経路は?食事や治療法は?

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感染性胃腸炎とは 感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌などが胃腸内に感染する事で起こる疾患です。 多くは食品や汚染された水から感染しますが、人やペットとの接触により感染することもあります。 一般的に、夏は細菌が繁殖しやすいため、細菌性が多く、冬はウイルス性が流行します。 原因となるウイルスは「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「アデノウイルス」等ですが、中でも多いのがノロウイルスで、感染力も強く、特に注意が必要です。 ノロウイルスは食中毒統計では、毎年1万人を超えていますが、多くの人はウイルスの検査をしないため、実際は100万人以上の感染があると推定されています。 病原体 原因 潜伏期間 ノロウイルス 汚染された二枚貝や井戸水など 1~2日 ロタウイルス 汚染された水、二枚貝 1~3日 カンピロバクター 鶏肉 1~7日 腸管出血性大腸菌 生肉や加熱不十分な肉 3~8日 サルモネラ菌 生肉 特に鶏 、卵、ペット 6~72時間 ウェルシュ菌 煮込み料理など 6~18時間 ブドウ球菌 汚染された食品 3時間 腸炎ビブリオ 魚介類 1日以内 症状は? 感染性胃腸炎の症状は、病原体により多少異なりますが、下痢、悪心、嘔吐、腹痛、発熱などです。 特に下痢はほぼ必発です。 病原体によっては血便が出ることもあります。 また、感染当初発熱が先行して、その後に嘔吐、下痢など腹部症状が出現することもあります。 乳幼児や高齢者の場合には、脱水症状に陥るケースも多くあり、時に重症となります。 脱水症状を引き起こさないためには、水分補給が大切ですが、症状が強い時には、小量の水分さえ受け付けない状態になり、このような場合は、点滴などの処置を受ける必要があります。 日常生活で気を付ける事 原因菌やウイルスは、基本的には 加熱処理をすることで、死滅させることができます。 そのため、しっかりと火が通ったものを食べることが大切です。 予防のために大切なのは、 手洗いと消毒です。 手洗いは外出からの帰った時、食事前、トイレの後など細目に行いましょう。 消毒はアルコール消毒が効果的ですが、ノロウイルスやロタウイルスは抵抗力があります。 ノロウイルスやロタウイルスが疑われる場合は次亜塩素酸ナトリウムが入った家庭用洗剤などで消毒すると効果的です。 また、感染者とのタオルの共用は止め、ペーパータオルなどを使用しましょう。 治療 特効薬はありません。 一般的には自然治癒しますので、症状が軽いようなら水分摂取を心がけて、安静にして、自然に良くなるのを待ちましょう。 ある程度、症状が強い時は、対症療法を行います。 感染を起こして下痢が始まると腸内細菌のバランスが崩れるため、それを整えるために整腸剤や乳酸菌製剤が使用されることがあります。 下痢に伴う脱水に対しては点滴が行われます。 抗菌薬はあまり使用されません。

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嘔吐下痢症【成人】の症状や感染経路は?食事や治療法は?

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嘔吐と下痢が同時にやってくる症状は珍しくありません。 突然の嘔吐には誰もが驚きますし、非常に体力を消耗しますが、どういったことが原因として考えられるかを知っておくと慌てず対処することができます。 吐き気と下痢 吐き気(嘔吐)と下痢を伴う症状を総じて 「嘔吐下痢症」と呼びます。 嘔吐下痢症は、ウイルスや細菌によって発生する炎症が原因で、中には 「お腹の風邪」と呼ばれるような流行性のもの、大腸菌などが原因の 食中毒と呼ばれるものがあります。 参考記事; ただし、 ウイルスや細菌が原因となる場合以外の嘔吐・下痢症状もあります。 見逃せば大変危険な病気もあります。 日本脳炎、急性間欠性ポルフィリン症、溶血性尿毒症症候群などです。 で病気についての詳しい内容をご説明しています。 また、細菌性の中にも 「細菌性赤痢」のような、日本ではごく少なくとも海外で感染してしまうような病気もあります。 1日ですべて治まってしまった、というような軽い症状であれば問題ありませんが、 基本的には自己判断を避け、医師の判断を仰ぐようにしましょう。 特に子供の場合は症状の悪化が早いので、注意してください。 特に怖いのは 脱水症状です。 吐き続けている間には飲まない/飲ませないようにしましょう。 また吐いてしまいます。 落ち着いてから水分を補給します。 目安としては4~6時間程度、飲めない状態が続いても問題ありません。 ただし、それ以上続く場合には注意してください。 吐き気がなくなると、気持ち悪さも減り、顔色もずっとよくなります。 その後少量の水分補給を始めましょう。 一般的な嘔吐下痢症であれば、下痢のピークは1日程度で終わります。 その後も下痢気味であるかもしれませんが、徐々に体力が回復していくようであれば問題ありません。 ただし、 きちんと回復するのには1週間程度かかります。 腸の回復度合いは外からみてもわかりませんので、無理をせず腸を労わる食事をするようにしましょう。 また、回復が早くなりますよ。

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