バレエ くるみ 割り 人形。 6つのバレエ団のくるみ割り人形『雪のワルツ』を見比べてみたら!

バレエ鑑賞が初めての方にもくるみ割り人形がおすすめな理由

バレエ くるみ 割り 人形

第一幕 第1場 クリスマスの夜。 今日はクララの家でパーティーが行われています。 招待客の1人、ドロッセルマイヤーおじさんは、クララにプレゼントをしました。 珍しい くるみ割り人形です。 クララはとても喜びましたが、兄のフリッツと取り合いになり、フリッツが「くるみ割り人形」を壊してしまいます。 お客様も帰り、みんなが寝静まった深夜。 クララはくるみ割り人形がいる、誰もいなくなった大広間に行きます。 そこへ、ハツカネズミの大群が押し寄せてきました。 すると、くるみ割り人形が動き出し、兵隊を指揮して、ネズミ達と戦い始めました。 息を呑み、様子を見守るクララ。 ついに、くるみ割り人形とハツカネズミの王様の一騎打ちです。 くるみ割り人形は負けそうになりますが、クララが機転を利かせて、くるみ割り人形を助けます。 見事にハツカネズミをやっつけたくるみ割り人形は、凛々しい王子様に変身し、お礼にとクララを外へ連れ出しました。 第2場 最初に着いたのは、 雪の国でした。 純白に輝く世界で、雪の精たちが様々に歓迎してくれます。 そして王子から話を聞いた雪の女王は、クララに暖かいケープをプレゼントしました。 第二幕 次にクララ達が到着したのは、最終目的地、 お菓子の国です。 王子は金平糖の精にクララを紹介し、お菓子の国では歓迎の宴が繰り広げられました。 様々なお菓子の精達が、各国の踊りを披露します。 楽しい時間はあっという間に過ぎ、お菓子の国に別れを告げるクララ。 ふと気がつくと、そこはお菓子の国ではなく、 家の大広間でした。 そこでクララはお菓子の国が夢だったことに気づきます。 「くるみ割り人形」の見どころを紹介します。 誰もが知る音楽・ストーリーだからこそバレエ団の特色が出る演目 「くるみ割り人形」といえば、知らない人がいないくらい有名な作品です。 バレエやクラシックに親しみのない人でも、1度は聞いたことがある曲が沢山含まれています。 そのため、親しみやすく、バレエの初心者でも楽しめます。 実は、 「くるみ割り人形」のストーリーには諸説あります。 上述のストーリーも一例にすぎません。 また、初演時に大失敗したことから、一時バレエ版が上演されなくなったため、 多様な解釈に基づいて振付・演出されるようになりました。 そのため、バレエ団によって異なる、色々な「くるみ割り人形」を楽しむことができます。 例えばストーリーだけでいえば、 終わり方や展開が全く異なるものが存在します。 牧阿佐美バレヱ団版では、ドロッセルマイヤーがお菓子の国までクララを迎えに来ます。 ワガノワ・バレエ・アカデミーでは、最後のシーンが、クララ(この版ではマーシャ)の寝室です。 また、バレエ団によっては、雪の国をカットすることもあります。 Kバレエを含むロイヤル版は、ストーリーそのものが異なります。 ここでは、人形の国がネズミとの争いを鎮火するために心の美しい人(クララ)を必要とし、ドロッセルマイヤーがクララを探しにくる、という展開です。 立場や国の違いを音楽と振付で表現 全体を通して、幅広いジャンルの踊りを見られることも、大きな魅力です。 1幕1場では、 おもちゃのコミカルな踊りや、大人の舞踏会を表す優雅な踊り、子供のやんちゃな踊りが楽しめます。 1幕2場では、反対に、バレエの王道と言える美しい振り付けと、一糸乱れない コールド・バレエが観られます。 コールドの中心で踊る雪の女王のソロも見どころです。 雪の国はしばしばカットされてしまいますが、バレエ音楽には珍しく 歌詞の無い歌が入り幻想的な空間が作られます。 また、7〜10分程度の 長い1曲だけで構成されるのも特徴です。 この長い1曲の中で、深々と降り積もる雪から吹雪のような雪まで、様々な雪の表情が楽しめます。 そして2幕では、お菓子の国の宴として、様々な国の踊りが見られます。 中国、アラビア、スペイン、ロシアなど、踊りだけで世界一周できそうな、ワクワクするバリエーションや演目が勢揃い。 これほどまでに、観ていてウキウキするバレエは、他にあまりないのではないでしょうか。 上演時間はどれくらい? 上演時間は、大体 1時間半〜2時間程度です。 ただし、こちらもストーリー同様、バレエ団によって多少変わります。 「くるみ割り人形」に登場するバリエーションの紹介 「くるみ割り人形」では、プリンシパルがほとんど登場しません。 金平糖の精と雪の女王ぐらいです。 しかし、2幕では、ソリストたちがこぞって以下のお菓子の精に扮します。 ここは様々なバージョンがあり、雪の女王が雪の精達に囲まれてソロで踊ることもあれば、王子とのパ・ド・ドゥになることもあります。 なお、Kバレエやロイヤルオペラハウス版に見られるように、ネズミの王様とお菓子の国の対立を描くストーリーでは、 雪の女王がいません。 ドロッセルマイヤーが代わりに雪の精を仕切るのです。 金平糖 本作品では、最も重要なソリストのポジションで、クララ役が大人の場合は、1人2役を演じることもあります。 王子のソロは、ダイナミックなジャンプ移動のパが続きます。 続く金平糖の精のソロ ロシア(トレパック) 華やかなサビから始まるロシアの踊りです。 トレパックは昔のお菓子だという説とロシアの男性民族舞踊であるとの説があり、詳細は不明です。 振付でいえば、男性の見応えある跳躍が目を引きます。 女性が加わるときには、ロマンティックチュチュにブーツを合わせた珍しい衣装が見られます。 フランス(葦笛) 最近はソフトバンクのCMソングにも使われている曲です。 お菓子とは関係のない演目で、ロシア語では「羊飼いたちの踊り」などと題されています。 フランス語では、アーモンドクリームを意味するタイトルが付けられていることもあるそうです。 キャンディ・ボンボン 楽しい雰囲気の曲で始まるキャンディ・ボンボンは子役が大勢で踊ることが多い曲です。 元は、「ジゴーニュおばさんと道化たち」と言ったタイトルで、メイクをして大きなスカート(もはや舞台装置)を履いたジゴーニュおばさんのスカートから、子供達がたくさん出てきます。 ジゴーニュおばさんは、マダム・ボンボニエールとも言われますね。 子供向けの振付なので、バレエ教室でも使われることの多い演目です。 そしてこれらのソリストが終わると、柔らかくも華やかな「 花のワルツ」が始まります。 コールド・バレエなので割愛しますが、華やかかつ優雅で、こちらもオススメの1曲です。 作曲者のチャイコフスキーについて簡単に紹介 最後に、「くるみ割り人形」の作曲者である チャイコフスキーについて紹介します。 彼が作ったバレエ組曲は、「くるみ割り人形」の他、「眠れる森の美女」、「白鳥の湖」で、 3大古典バレエと言われていますよね。 チャイコフスキーは、1840年に生まれたロシアの作曲家です。 リズムの天才と言われ、 メルヘンチックな曲風が特長です。 でも、チャイコフスキーは大人になってから音楽を始めたって知っていましたか? 19歳で法律学校を卒業し法務省に勤めたものの、その1年半後、知人の紹介で音楽学校に入学し、本格的に音楽を学び始めます。 そこで 音楽の道を目指すことを決意し、23歳で法務省を辞職したのです。 その2年後に通っていたペテルブルク音楽院を卒業し、モスクワ音楽院で10年以上、音楽理論を学生に教えていました。 この時期、モスクワでロシア民族楽派の作曲家たちと交流を持ったことは、彼の音楽に影響を与えました。 教員生活の間には、ピアノ協奏曲を作って大成功し、その後も順調に曲を作り、人脈を広げていきました。 交響曲や「 白鳥の湖」、オペラの「エフゲニー・オネーギン」などを完成させたのも、この時期です。 40歳手前で、モスクワ音楽院を退職し、ヨーロッパを転々としながら作曲活動に専念します。 その中で、1888年に「 眠れる森の美女」を、1891年に「 くるみ割り人形」を作りました。 そして1893年に急死し、カザン大聖堂で 国葬が執り行われました。 死因は諸説ありますが、コレラ及び肺水腫と言われています。 まとめ クリスマスの風物詩、「くるみ割り人形」、いかがでしたでしょうか。 ヨーロッパでは日本の「第九」と同じぐらいメジャーで、各バレエ団、楽団がこぞって上演する演目です。 各バレエ団の特色がわかりやすく、色々なストーリー・演出が楽しめるので、見比べるのも面白そうですね。 子どもから大人まで楽しめるバレエなので、ぜひ観てください。

次の

ベストくるみ割り人形 バレエ イラスト 無料

バレエ くるみ 割り 人形

Contents• 冬の到来を囁くように始まるあの音楽を聴くと、寒い季節の淋しく暗い面は忘れて、暖かな部屋の中で何か楽しいことが始まる予感を運んでくれるような気がします。 そんな『くるみ割り人形』の素晴らしい音楽と、誰もが童心に戻れるファンタジックなストーリー、THEクラシック!な正統派バレエの踊りが合体した、バレエ作品としての『くるみ割り人形』は、大人から子供まで確実に楽しめる作品ですよね。 広く愛される作品だけあって、さまざまなカンパニーから多くのDVDが販売されていますが、この記事では筆者の愛盤 『英国ロイヤル・バレエ団 くるみ割り人形』のDVDをご紹介したいと思います。 人形師ドロッセルマイヤーは悲し気な表情で一体のくるみ割り人形を抱きしめる。 その人形は壁にかかる肖像画にかかれた人物、彼の甥ハンス=ペーターの哀れな姿である。 過去にねずみ捕りを発明し、駆除に大きく貢献したドロッセルマイヤーへの復讐として、ねずみの女王が彼の甥であるハンスを醜いくるみ割り人形に変えてしまったのだった。 その呪いを解き、ハンスを取り戻すための条件は、ねずみの王を倒すこと、そして醜い人形を愛してくれる娘を見つけること。 ドロッセルマイヤーは何かを決意したようにくるみ割り人形を抱えると、工房を後にする。 >>第1幕 シュタールバウム家の客間ではクリスマスパーティが開かれている。 手品や機械仕掛けの人形を見せてくれるドロッセルマイヤーの登場でさらに宴は盛り上がる。 ハンスを救いたい思いを託し、名づけ子のクララにくるみ割り人形を渡すドロッセルマイヤー。 クララは一目で人形を気に入るが弟のフリッツが壊してしまう。 すぐに直してもらったものの人形のことが気にかかり、夜中に起き出して人形の様子を見に客間に降りてきたクララは、人形たちとねずみとの戦いを目撃する。 ねずみに負かされようとしている人形を何とか助けようと、履いていたスリッパでねずみの王に一撃を加えるクララ。 ねずみが倒れると、くるみ割り人形は美しい若者に変身する。 ふたりはドロッセルマイヤーが魔術で生み出した天使に導かれ、雪の舞う森を抜け、お菓子の国へと向かう。 >>第2幕 お菓子の国。 こんぺい糖の精と王子に出迎えられたクララと若者は、さまざまなお菓子の精や妖精たちの踊りでもてなされる。 夢のようなひと時を過ごしたふたりだったが、やがて元の世界に戻る時がやってくる。 >>エピローグ 目をさましたクララは、ドロッセルマイヤーを探して表の通りに駆け出す。 夢だったのかと不可思議な想いでいるところに、一人の若者が通りかかり道を尋ねられる。 一旦は分かれたふたりだったが、なぜか初めてあった気がせず互いに振り返りしばし視線をかわす。 若者が向かった先は、ドロッセルマイヤーの工房だった。 この若者こそが呪いが解け元の姿に戻ったハンスだったのだ。 ハンスを信じられない思いで迎え、湧き上がる喜びのままに愛する甥を抱きしめるドロッセルマイヤーだった。 現実世界である大広間の場面では、踊り以外の部分も目が離せない作りこみの深さ。 人物ひとりひとりのキャラクター設定がきちんとできていて、関係性すらわかるほどです。 >>ストーリーの流れを妨げない自然かつドラマティックな演出 ロイヤルの作品に共通していることですが、この『くるみ』でもストーリーの流れを妨げない、自然でドラマティックな演出が光ります。 クララにだけ天使が見えている間全員が一瞬静止するシーン、ツリーがだんだん大きくなっていくマジカルなシーン、ちらほら降り始めた雪がだんだんと激しくなっていくさま、お菓子の国でのクララとハンスが精霊たちと一緒になって踊るシーン、こんぺい糖の精と王子が舞台に登場する時の幻想的でキラキラした世界の表現、夢のようなひと時の後にダンサーが一斉に掃けていき、一気に静寂に戻るシーン、、、トリハダものの印象に残るシーンは枚挙にいとまがありません。 >>ドロッセルマイヤー役:ギャリー・エイヴィスの存在感 "白鳥"のロットバルト役や、"眠り"の王様役、"ジゼル"の公爵役、"ロミ・ジュリ"のティボルト役などなど、ロイヤルのキャラクター・プリンシパルとして欠かせない存在のギャリー・エイヴィス。 いつ見ても、作品と役への深い理解を思わせる演技を見せてくれる彼ですが、今作品では全篇にわたり大きな役割を担うドロッセルマイヤーを本領発揮と言わんばかりに演じ、いつにも増して大きな存在感を感じさせます。 "な、都さん&マクレイの踊り! このDVD以前にも2度にわたって映像化されている吉田都さんの『くるみ割り人形』。 その中でもこのDVD購入の決め手になったのは、マクレイと都さんのコンビなんて…ゴージャスすぎる!と思ったからです。 単に背丈のバランスが良く、技術が拮抗しているだけでなく、踊り対するヴィジョンや取り組み姿勢が似ているのでは?と思わせる、このお二人。 "息の合った踊り"とは、こういうことを言うのか…妙に納得してしまう比類なきパートナーシップです。 教本から抜け出たように雑味なくクリーンな、おふたりならではのレベルの高~~い踊りが堪能できます。 コーダでは、マクレイ名物?の高速シェネや、都さんの恐ろしく精緻な少しずつ前に進みながらのフェッテ・ターンも見られ、『決まった!』と胸がすっきり晴れ晴れするグラン・パ・ド・ドゥです。 曲が終わる前から拍手し始めたくなる観客の気持ちがわかります。 >>ロイヤルバレエ学校の子供たちが可愛い! バレエ学校の生徒世代の子供たちが大活躍できる演目である『くるみ』。 この公演にも多数の少年少女が、ゲスト役、ねずみや兵隊役として、活き活きと踊り・演じています。 そんなロイヤル・バレエ学校の生徒たちが舞台に立つまでのリハーサルの様子などを収めたDVD特典映像も、本編並みに興味深かったです。 (レッスン風景では現・バレエ団員の桂千理さんの姿を確認!) >>日本出身ダンサーも多数出演! こんぺい糖の精の吉田都さんは言うまでもありませんが、他にも確認できただけで以下5人の日本出身ダンサーが出演されています。 後にプリンシパルに昇格されたお二人含め、筆者が大好きな崔さんの若き姿も見られて、嬉しい限りです。 特に『雪の精のおどり The waltz of snowflakes 』は筆者が大好きなシーン。 雪とわからぬほどまばらに空からはらはらと落ちてきたかと思うと、いつの間にか勢いを増して景色が白く染まっていくさまが、本当~によく表されていて、観るたびトリハダです。 これはDVD収録時よりさらに新しいものと思われます。 (金子扶生さんの姿が見受けられます~!).

次の

バレエ「くるみ割り人形」感想|hazukiika|note

バレエ くるみ 割り 人形

恵比寿ガーデンシネマでKバレエカンパニーの「くるみ割人形 in シネマ」を観てきました。 クリスマスムード漂う恵比寿ガーデンプレイスがこの映画にぴったり。 主演は2020年でKバレエカンパニーを退団することが発表されている中村祥子さんと、遅沢佑介さんのペア。 2018年収録版です。 踊り自体はとても楽しめるし、曲もいい。 ストーリーの問題? でも「白鳥の湖」や「眠りの森の美女」だって、それほど納得いく話でもないけどな… そんなことを思っていたら、にこんな説明が… …前半は物語はおもしろいが踊りが地味、後半は踊りは美しいが物語が展開しない、しかも結末があいまい… まさにこれです! 「くるみ割り人形」には数多い版がありますが、クララと金平糖の精(Kバレエではマリー姫)を同じダンサーが踊るか、別のダンサーが踊るのかで、2分されます。 別のダンサーが踊る場合は、キャスト的には金平糖の精が主役。 主役なのに1幕に全く登場せず、物語に関与せず、いきなりグラン・パ・ド・ドゥを踊って終わる… 各バレエ団、構成やストーリーに工夫をしていますが、やっぱりこの唐突感は拭い去れない。 クララと金平糖の精が同じキャスト、もしくは金平糖の精ではなくて成長したクララが王子と踊るなら唐突感は少なくなります。 新国立劇場バレエ団や東京バレエ団はこのバージョン。 一つの作品で少女から大人への成長を表現して踊り分け、さらにヴィジュアル的にも納得させられる…クララ役はかなりハードル高いですね。 Kバレエ版「くるみ割り人形」は、クララと金平糖の精(マリー姫)は別キャスト。 オリジナル色の強い構成で、この「構成が弱い」問題に、正面から挑んだ作品と言えるかもしれません。 まず、1幕冒頭からマリー姫(金平糖の精)が登場します。 ねずみのお面を付けたマリー姫がねずみに虐げられているシーン。 これが物語の伏線。 マリー姫は1幕の最後の方でも、一瞬幻影のように登場します。 【Kバレエカンパニー版くるみ割り人形 あらすじ】 人形の国とねずみの国で領地争いが起こり、ねずみの王様に魔法をかけられたマリー姫はねずみに、婚約者の近衛兵隊長はくるみ割り人形に変えられてしまう。 魔法を解くには、世界一硬い「クラカトゥクくるみ」を割るしかないが、それには純粋無垢な心を持つ人間の力が必要。 人形の国の王様からの命令でドロッセルマイヤーは、人間界へと旅に出て、クララを探し出す。 ねずみと戦うくるみ割り人形を助け、人形の国に連れてこられたクララは「クラカトゥクくるみ」を割って魔法をとく。 人形の国の人形たちはお祝いの踊りを踊り、魔法がとけたマリー姫と王子(くるみ割り人形)が2人で踊る。 人形の国から人間の世界に戻ったクララ。 朝、目が覚めて枕元の贈り物の箱を開けると、そこにはマリー姫と王子の人形が入っていた。 …どうでしょう?ストーリー的には確かに納得感は増しています。 ちょっと子供向けの感じにはなっていますが(若干ディズニーっぽい世界 )、ドロッセルマイヤーの役割もはっきりし、マリー姫も物語に参加している。 さらに、最後のグラン・パ・ド・ドゥの女性バリエーションの後に、ドロッセルマイヤーとクララの踊りが挿入されるなど、1幕2幕の分断感を軽減しようとしています。 納得感は増しているのですが、このバージョン、ちょっとクララがかわいそうに思えてしまいました。 くるみ割り人形と王子が同一キャストのせいもありますが、一生懸命助けたくるみ割り人形は、マリー姫と結婚、人形の国もすぐに消えていってしまう。 自分の手元には人形が残るだけ… きっとクララが本当に小さい女の子の見えていたら、こうは思わないですね。 「あなたの王子様は、もう少し大人になったら現れるわよ!」と思える。 でも舞台のクララは、華奢で小柄な人がキャスティングされているとはいえ大人が踊っているので、ティーンエージャーぐらいに見えてしまう。 それゆえに、なぜクララとくるみ割り人形=王子が結ばれないのか?と思ってしまうのかも。 金平糖の精と王子が唐突に現れて、2人で踊るだけの版だとあまり気にならないですが、Kバレエ版は物語の筋が通っているだけに、余計そう感じてしまうのかもしれません。 ドロッセルマイヤーの甥が、クララのボーイフレンド的な存在として出てくる版がありますが、Kバレエ版にもぜひプラスしてほしいです 笑 中村祥子さんは貫禄のマリー姫 中村祥子さんは気品と貫禄を感じさせるマリー姫。 ていねいで力強い踊りでした。 クララ役の吉田このみさんはとても華奢で手足が長く、きれいなダンサー。 クララのイメージにぴったり。 中村祥子さんとタイプが対照的で、その対比がこの作品では生きていました。 Kバレエ版くるみはドロッセルマイヤーも結構踊りますが、杉野慧さんもよかったです。 今年のKバレエの「くるみ割り人形」公演で、マリー姫にキャスティングされている成田紗弥さんが花のワルツソリスト、小林美奈さんが雪の女王で出演しています。 小林美奈さんはとてもキレのある踊りでした。 雪のシーンは雪の量がものすごくて、きれいでしたが、滑りそうでみていてちょっと怖かった…(by テレプシコーラ) 熊川版「くるみ割人形」は誕生からもう15年とのこと。 スクリーンの 芸術監督・振付・演出 熊川哲也の文字を見ながら、Kバレエカンパニーは将来どうなっていくのかなとふと考えてしまいました。 Kバレエは学校も付属しているし、才能のあるダンサーはどんどん出てくるとは思うのですが、芸術監督・振付・演出の重責と熊川哲也さんのパッションを引き継ぐ人を探すのは大変だろうな…。 まだまだ先の話ではありますが。 こちらは2006年収録版。 主演は熊川哲也さんと康村和恵さん。

次の