村上 春樹。 村上春樹、Tシャツたちへの愛を語る!「村上T」が最高に面白い!!

村上春樹、人気の終焉か…読者側に「飽き飽き感」充満、新作で読者を置き去り

村上 春樹

村上春樹(むらかみ はるき) 1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。 早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。 大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。 1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。 谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。 2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。 ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。 事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。 フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。 翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。 新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。 代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。 2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。 アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。 2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。 村上春樹のおすすめランキングのアイテム一覧 村上春樹のおすすめ作品のランキングです。 ブクログユーザが本棚登録している件数が多い順で並んでいます。 『ノルウェイの森 上 講談社文庫 』や『ノルウェイの森 下 講談社文庫 』や『海辺のカフカ 上 新潮文庫 』など村上春樹の全719作品から、ブクログユーザおすすめの作品がチェックできます。

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村上春樹

村上 春樹

もちろん父に関して覚えていることはたくさんある。 なにしろこの世に生を受けてから、十八歳になって家を離れるまで親子として、それほど広くもない家の中で、ひとつ屋根の下で、当然のこととして毎日起居を共にしていたのだから。 でも今でもいちばんありありと僕の脳裏に蘇ってくるのは、なぜかそのどちらでもない、とても平凡な日常のありふれた光景だ。 たとえばこんなことがあった。 我々が夙川(しゅくがわ/兵庫県西宮市)の家に住んでいる頃、海辺に一匹の猫を棄てに行ったことがある。 子猫ではなく、もう大きくなった雌猫だった。 どうしてそんな大きな猫を棄てに行ったりしたのか、よく覚えていない。 我々が住んでいたのは庭のある一軒家だったし、猫を飼うくらいのスペースはじゅうぶんあったからだ。 あるいはうちにいついた野良猫のお腹が大きくなってきて、その子供の面倒まではみられないと親は考えたのかもしれない。 でもそのあたりの記憶は定かではない。 いずれにせよ当時は、猫を棄てたりすることは、今に比べればわりに当たり前の出来事であり、とくに世間からうしろ指を差されるような行為ではなかった。 猫にわざわざ避妊手術を受けさせるなんて、誰も思いつかないような時代だったから。 僕はまだ小学校の低学年だったと思う。 おそらく昭和30年代の初めだったろう。 うちの近くには、戦争中に米軍の爆撃を受けて廃墟になったままの銀行の建物がまだ残されていた。 まだ戦争の爪痕が残っていた時代だ。

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村上RADIO

村上 春樹

村上春樹が初めて父親の戦争体験、自身のルーツについて書いた『猫を棄てる 父親について語るとき』が大きな話題を集めている。 昨年、月刊『文藝春秋』6月号で発表された本作。 書籍化に際し、台湾のイラストレーターによる13点の叙情豊かな挿絵が添えられている。 村上春樹は本作『猫を棄てる 父親について語るとき』のあとがきに次のような言葉を寄せている。 身内のことを書くというのは(少なくとも僕にとっては)けっこう気が重いことだったし、どんなところからどんな風に書き始めれば良いのか、それがうまくつかめなかったからだ。 村上の父親が90歳で亡くなったのは、2008年のこと。 その翌年のエルサレム賞の受賞スピーチ「壁と卵」で彼は、父親のことを話した。 毎朝、朝食の前に仏壇の前で長い祈りを捧げているのを見て、村上が「なぜそんなことをするのか」と尋ねる。 すると父親は「あの戦争で亡くなった人のために祈っているのだ」と教えてくれた……というのが、その内容だ。 このエピソードは、彼の小説の読者に強いインパクトを与えた。 それまで村上は、ほとんどと言っていいほど、父親について語ってこなかったからだ。 それは小説、映画、マンガをはじめ、物語作りのもっとも根本的な構造なのだ。 しかし村上は、特に初期の作品において、父親的な存在を完全に消し去っていた。 『羊をめぐる冒険』(1982年)『ダンス・ダンス・ダンス』(1988年)『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(1985年)『ノルウェイの森』(1987年)といった初期の代表作の主人公は家族を持たず、大きな企業に属することもなく、個人的な生業で日々を過ごしている。 この話法を取り入れることによって村上春樹の小説は、それまでの日本文学とはまったく異なる文脈を作り上げた。 父親の不在、地縁的な描写の欠如は当時、賛否両論を巻き起こしたが、その作風は若い世代を中心に大きな共感を集めた。 作中では主要な登場人物である間宮中尉の独白として語られるが、このエピソードが村上の父親の実体験に裏打ちされているのは間違いないだろう。 「父と一緒に海岸に猫を棄てに行ったときのことをふと思い出して、そこから書き出したら、文章は思いのほかすらすらと自然に出てきた。 」という村上自身の記述の通り、この思い出は彼の記憶に強く刻まれていたようだ。

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