足 の むくみ 病気 高齢 者。 「ただのむくみ」と「足のむくみを伴う病気」の見分け方は?

高齢者の足のむくみは病気のサインかも!?

足 の むくみ 病気 高齢 者

むくみには、病気が原因で起こる慢性のものと、生活習慣による一過性のものとがあります。 慢性のむくみ• 全身のむくみ 心臓、肝臓、腎臓、甲状腺などの病気• 片足だけのむくみ 深部静脈血栓症、リンパ浮腫、下肢静脈瘤など 高齢者の場合、年齢による臓器の機能低下があり薬の服用も多いため、薬剤の影響も考えられます。 また、高齢の場合で急激なむくみの他に、体重の増加や息切れなどの症状があるときは、緊急を要する病気の可能性があるかもしれません。 はじめに受診して、足の甲のむくみに病気の原因がないかを確認しましょう。 一過性のむくみ• 長時間の同じ姿勢によっておこる• 塩分で水分を摂りすぎ、糖分で水分を溜める• 加齢による基礎体温の低下• 身体的・精神的なストレス など 一晩寝て足の甲のむくみが改善するようなら、生活習慣によるものが多いものです。 しかし、同じ生活を繰り返すことで、足の甲がすぐにむくんでしまうようなときは、生活習慣を変えていく必要があります。 生活習慣による足の甲のむくみ 1. 長時間の同じ姿勢によっておこる 座っていることが多い高齢者にとって、ふくらはぎを動かすことが少なくなり、足のむくみに繋がります。 そのような時の対処法には、次のようなものがあります。 立つ機会を増やす• 足を高くする• 体操をする• 土踏まずを刺激する 1.立つ機会を増やす ふくらはぎのポンプ機能を高めるために、立つ機会を増やし歩いてみましょう。 食器を片付ける、カーテンを開ける、物を取るなど、ご家族がいるとどうしても頼んでしまいがちですが、「歩く機会を増やすため」と思って行っていきましょう。 2. 体操をする 椅子に腰かけた状態で出来る体操をしてみましょう。 片方のふくらはぎを、反対の膝に乗せます(足を組んだ状態)• 膝に乗せた足の、足先を前後に大きく上げ下げします• 5回ほど行ったら、反対も同様に行います 思いついたら一日に何回か行いましょう。 痛みのないように行って下さい。 3.土踏まずを刺激する 足の裏には、静脈の血が溜まりやすい部分があります。 青竹や足ふみマッサージの用具を使って、足裏を刺激しましょう。 土踏まずを刺激することで、足のポンプ機能を助けます。 足ふみマッサージの用具は、100均でも購入できます。 4.足を高くする 動く動作が大変な方は、足を高くして過ごしましょう。 足は心臓の高さと同じくらいが良いのですが、それでは寝たきりになってしまうので、膝と同じ高さになるようにしてみましょう。 椅子に座って過ごすことが多いときは、スツールに足を乗せて過ごすとむくみに効果があります。 2.塩分で水分を摂りすぎ、糖分で水分を溜める 高齢になると味覚に変化があらわれ、しょっぱいものや甘いものを欲しがるようになります。 塩分を過剰に摂取すると、血中の塩分濃度が高くなり、濃度を下げようと体が水分を欲しがるようになります。 また、糖分には水を溜め込むという性質があります。 塩分の摂り過ぎで水をたくさん飲んだり、甘いものを多く食べることで、体内に水分が溜まってしまいます。 そして、そのような水分の摂りすぎが足の甲のむくみに繋がっていきます。 改善するためには、しょぱいものや甘いものを控える必要がありますが、その他にカリウムを含む食品を摂ると改善が見込めます。 しょっぱいものを多く食べたとき カリウムは塩分であるナトリウムを、運ぶ役目を持っています。 塩分を摂り過ぎたときは、カリウムの多い食品を摂って塩分を体外に排出しましょう。 カリウムの多い食品 カリウムを多く含む食品は、野菜と果物です。 その他には、海藻類やナッツ類、芋類などがあります。 カリウムは、水に溶けやすいという性質があります。 煮たり茹でたりすると、水に溶け出て成分が少なくなってしまいます。 効率的に摂るためには、生の状態で食べることをおススメします。 腎臓の病気のある方 腎臓の病気のある方で、食事制限のある方では、カリウムの制限のある場合もありますので、栄養指導を受けながら食事療法を行ってください。 3.加齢による基礎体温の低下 高齢者の方は、基礎体温の低い方が多いものです。 50歳以下の方の平均体温が36. 89度前後なのに対し、65歳以上の方ではその平均体温は36. 66度前後で、0. 2度以上低くなっていきます。 施設に入所している方にも、基礎体温の低い方が多く35度代が平熱という方もいるほどです。 冷え性は、血の巡りを悪くして水分の巡りも悪くしてしまいます。 寒い時期の冷え対策は、とても大切ですので改善していきましょう。 足の冷え性を改善する方法には、次のようなものがあります。 入浴や足浴• 衣類を重ね着する• フットウォーマーを使う 1. 入浴や足浴 入浴は40度程度の湯温で、5分~10分位が目安です。 湯温が高かったり長湯をすると、高齢者にありがちなかゆみを伴ってしまいます。 足浴は、40度前後のお湯をバケツや専用の容器に入れ、10分程度足を入れて温めます。 寒い時期は、少しずつお湯を足していくと湯温を下げずにすみます。 2.衣類を重ね着する 衣類の重ね着は、カーディガンなどの上着で行うことが多いのですが、高齢者の方にはズボン下の肌着を1枚増やすと、保温性が高まります。 かゆみのある方には、綿100%の素材がおススメです。 フットウォーマーを使う 足を温めるための用具で、両足を揃えて袋状の保温具に足を入れて温めます。 ソックスタイプなど様々な種類があります。 介護施設などでは、フットウォーマーにホッカイロを入れて使っています。 足の血行が良くなり、長い時間使用できるのでおススメです。 高齢者のストレスには、若年者とは違うストレスの変化があります。 退職による生活の変化のストレス• 家族の病気や介護によるストレス• 配偶者や親近者との死別• 眠りが浅い• 判断力が落ちる• 物事が面倒になる など 『ストレスホルモン』で体内に水分が溜まる 体に大きなストレスがかかると、『コルチゾール』というホルモンが増えます。 このホルモンは、俗にストレスホルモンと呼ばれ、このホルモンが多くなると水分の排出がスムーズに行われず、体内に水分を溜め込んでしまいます。 また、『コルチゾール』は、筋肉を構成するタンパク質に影響し、コルチゾールが増えてしまうと筋肉を落としてしまいます。 筋肉が減ると、足の筋肉も減少しますから、ポンプの機能が果たせず、足のむくみに繋がっていきます。 高齢者のストレスは、「自分の思ったように出来ない」ことがストレスに繋がりやすくなります。 家族や周囲の人が、焦らせたり急がせたりすることがないよう、「遅れてもいい」「できなくてもいい」という心構えで接していきましょう。 足のむくみは静脈で起こる 心臓から送られる血液は動脈を通って、全身の毛細血管まで運ばれます。 毛細血管まで運ばれた血液は、静脈を通って心臓に戻る仕組みになっています。 足の毛細血管まで行きついた血液。 その血液は、毛細血管から今度は静脈に運ばれます。 静脈に運ばれた血管は、心臓に戻りますが、重力があって戻りづらくなります。 その送り出す力となるのが、ふくらはぎの筋肉です。 ふくらはぎを動かすことによって、ポンプとしての役割を行い、心臓まで送り届けます。 静脈には、弁がついていて逆流を防いでくれます。 血管の壁には、細かい穴があり水分が染み出ています。 染み出た水分の一部は、リンパ液としてリンパ管に吸収されます。 足の静脈で、血液が滞ると水分が血管外に流れやすくなります。 すると、リンパ管では吸収しきれない水分が、細胞間に流れ足がむくみます。 足の静脈で、血液が戻りづらい• 血管の穴から、水分が漏れ出る• リンパ管で吸収できない水分がある• 細胞間に流れる細胞間液(余分な水分)となる• 足のむくみになる むくみが起きる仕組みを知ることで、なぜ温めたり運動したりするのかを理解できます。 さいごに 高齢者の方の足の甲にむくみがあると、ご本人はもとより周囲の方も気になりますね。 高齢者の方の足の甲に、むくみがあるときは、一度受診して原因が病気によるものなのかを確かめましょう。 むくみに繋がる病気が見つからないときは、生活習慣を変えることで改善が見込めます。 1.『長時間の同じ姿勢によっておこる』のときは、体を動かす。 2.『塩分で水分を摂りすぎ、糖分で水分を溜める』のときは、カリウムを摂る。 『加齢による基礎体温の低下』のときは、体を温める。 4.『身体的・精神的なストレス』のときは、リラックスして過ごす。 様々な原因で起こる場合の対処法を試してみて、むくみを軽減していきましょう。 おすすめの記事.

次の

高齢者の足のむくみには病気の可能性もある?

足 の むくみ 病気 高齢 者

「夕方になると靴がきつく感じる」「足がパンパンに腫れてだるい」という人も多いでしょう。 これは、「足のむくみ」がもたらすもので、特に女性や高齢者に多い症状です。 足のむくみ自体は病気ではありません。 しかし、 むくみは 血行不良や冷えとも関係が深く、むくみをケアせずに放置するということは、血行不良や冷えも改善されずに放置されてしまうかもしれません。 すると、さらにむくみやすくなり、冷えやすくなり・・・と悪循環が生じます。 そして、むくみやすく冷えやすくなった体は、脂肪 セルライト を溜めやすくなるなど、さらなる悪循環に陥ることも・・・。 今回は、むくみのメカニズムや原因と予防、解消法をご紹介します。 これを読んで、むくみ知らずの健康美脚を目指しましょう! むくみのメカニズム むくみは 血液やリンパ液の流れと深く関わっています。 通常、心臓から送り出された血液は、細胞に酸素や栄養分を届けると、今度は二酸化炭素や老廃物、余分な水分などを回収しながら静脈やリンパ管を通って心臓に戻っていきます。 静脈やリンパ管には、自分で血液やリンパ液を運ぶ力がほとんどないため、下半身から心臓に戻るときには、ふくらはぎなど足の 筋肉がポンプの役割をして、回収した余分な水分や老廃物とともに上半身へと押し上げます。 しかし、 筋肉が衰えていたり、同じ姿勢が続いたりして 筋肉の動きが少ないと、 ポンプ作用がうまく働かないため、血液やリンパ液を押し上げることができずに、余分な水分や老廃物が下半身に滞ってしまいます。 そして、滞ってしまった余分な水分や老廃物は、やがて 血管やリンパ管の外にしみ出して皮膚の下にたまってしまいます。 これが「むくみ」の正体です。 むくみの放置は悪循循環への入り口?! 血液の流れが悪いと、体の末端まで血液が届かず、冷えにつながります。 血液が体の末端まで十分に届かないことにより、余分な水分や老廃物は回収されずにたまってしまいます。 するとそれがむくみにつながります。 このように、むくみの原因は冷えであることも多く、 むくみやすいということは冷えやすい可能性があります。 そのたまった水分や老廃物は血管やリンパ管を圧迫し、血液やリンパ液の流れをさらに悪くします。 この悪循環の中で、余分な水分や老廃物はどんどん蓄積されていきます。 蓄積された 余分な水分や 老廃物はやがて 脂肪細胞に吸収されてしまいます。 そうして脂肪細胞が肥大化し、脂肪を溜め込んでしまうと、皮膚がボコボコとした状態になります。 この状態がセルライトと呼ばれています。 このように、 むくみは脂肪細胞の栄養源 余分な水分や老廃物 となり、脂肪 セルライト をためやすくする場合があります。 そのため、基本的には運動やカロリー制限で落とすことが可能ですが、ため込んでしまった脂肪を落とすことは簡単ではありません。 脂肪が蓄積されると、脂肪で圧迫された血液の流れはさらに悪くなります。 加えて、脂肪は一度冷えてしまうと温まりにくいという性質があります。 こうして 脂肪はさらなる冷えを招き、むくみの原因となっていきます。 このようなむくみの悪循環を防ぐためには、 「むくみ予防」と 「むくみケア」がおすすめです。 まずはむくませない! むくみの原因と予防 むくみの原因はさまざまですが、ほとんどが血液やリンパ液をはじめとした体内の水分循環がスムーズではないことに起因しています。 今回ご紹介することに限らず、 体内の水分がスムーズに循環するような生活を心がけましょう。 特に足元は、季節を問わず、下にたまった冷気で冷えていることが多いです。 ひざ掛けをかけたり、厚手のソックスやレッグウォーマーを着用するなどして 足元を冷やさないようにしましょう。 そのため、 筋力や運動不足は、むくみの原因になります。 適度に筋肉をつけることと、適度に筋肉を動かすことは、むくみの予防に効果的です。 足のむくみ予防には、 ウォーキングや 足首運動など、 特にふくらはぎの筋肉を動かせる運動がおすすめです。 足のポンプ作用に重要なふくらはぎの筋肉を強化、動かすことで、ポンプ作用が活発になり、血液やリンパ液の流れがよくなります。 その結果、足に余分な水分や老廃物がたまりにくくなり、むくみ予防になります。 逆に水分が不足しても、必要な水分を維持しようと体内に水分をため込むため、むくみの原因となってしまいます。 水分はとり過ぎても控え過ぎてもむくみの原因となるため、 適度な水分補給を心がけましょう。 これを薄めようとして、水分の排出は妨げられ、体内に水分をため込もうとします。 また、塩分の多い食事は、水分の過剰摂取にもつながります。 このように、 塩分の過剰摂取は、水分を体内にため込む要因になるため、むくみの原因になります。 厚生労働省では、成人が 最低限必要な食塩量 汗をかく運動や労働時は除く は、1. 適度な塩分摂取を心がけましょう。 医療用のものが理想的ですが、薬局などで購入できる着圧ソックスやスポーツ用のものなどでも、似たような効果が期待できます。 その日のむくみはその日のうちに! 簡単むくみ解消法! 今回ご紹介するのは、日常に取り入れやすい簡単な解消法ですが、これらに限らず、 むくみ解消の基本的なポイントは、 血液やリンパ液をスムーズ循環させること、ウォーキングやリンパマッサージなども有効です。 そうして、血液やリンパ液に回収された余分な水分や老廃物も留まることなく、汗や尿として排出することを促していきます。 むくみの悪循環に陥らないよう、ご自身にあった方法でむくみを解消していきましょう。 足枕 枕やクッションなどの上に足を乗せて横になります。 高さは10~15cm程度で、足を自分の心臓よりも高い位置に置きましょう。 足枕はとても簡単です。 これで、重力により血液やリンパ液が、足先から上半身に流れるため、むくみ解消に効果があります。 足を高くしすぎると、足の付け根を圧迫してむくみを悪化させたり、腰に負担をかけてしまったりするので注意が必要です。 また、足を高くした状態を長時間続けると、足先への血流が滞って逆効果になってしまうので、適度な時間で行いましょう。 手足ブルブル体操 仰向けに寝て、両手・両足を上に向かって伸ばします。 体の力を抜きリラックスした状態で、伸ばした両手足をブルブルと微振動させます。 足を心臓より高くして動かすことで、足にたまった血液が上半身に戻りやすくなります。 足首曲げ運動 かかとを起点に、ゆっくりと足首を曲げ、もとに戻す動作を繰り返します。 寝た状態で行う場合は、枕やクッションなどの上に足を乗せ、足の位置を自分の心臓より高くした状態で行うとより効果的です。 この運動は、ふくらはぎの筋肉を直接動かし、ポンプ作用を働かせることで、血液やリンパ液の流れを促進します。 足のむくみが改善されない場合は病気の可能性も・・・ この部分はインラインフレームを使用しています お役立ち医療コラムについて 【提供元】 お役立ち医療コラムは、株式会社eヘルスケアが提供しています。 【免責事項】• コラムの内容については細心の注意を払い掲載しておりますが、情報の確実性や安全性に関して保証されているものではありません。 また、医学の進歩により常に最新の情報とは限りませんので、あらかじめご了承ください。 病気に関する予防や治療法をはじめとした医学的情報は、医師やその他医療従事者による診断に代わるものではありません。 必ずしも全ての方に有効とは限りませんので、個別の症状については必ず主治医にご相談の上、適切な診断と治療を受けていただきますようお願いいたします。 【著作権】 お役立ち医療コラムの著作権は、株式会社eヘルスケアに帰属します。 営利・非営利を問わず、無断で複製、転載、配布等の行為を行うことは一切禁止とします。 【その他】 株式会社eヘルスケアでは、病気や治療に関するご相談や各医療機関についての個別のお問い合わせ・紹介などは受け付けておりません。

次の

足のむくみはふくらはぎマッサージでは効果なし!改善法を医師が解説

足 の むくみ 病気 高齢 者

1.むくみやすい人とは 仕事や生活のパターンによってむくみは発生します。 これは「筋肉ポンプ」の働きが抑制されるからです。 ふくらはぎの筋肉は、ポンプとなって、血液やリンパを流しているのですが、ずっと同じ姿勢でいると、このポンプ機能が働かなくなってしまうからです。 *筋肉ポンプ:全身に通っている静脈は、筋肉の周辺や内部にも通っています。 そして、 筋肉周辺や内部の静脈は、筋肉が収縮することにより圧迫を受けます。 静脈には逆流を防止するために弁があるため、 筋収縮により圧迫を受けた静脈は、心臓に血液を押し出します。 つまり、血液循環は心臓のポンプ力だけでなく、全身の筋肉の収縮によっても行われています。 これを「筋肉ポンプ」と呼びます。 なぜでしょうか? これは 筋肉が過剰に使われるため、筋肉が硬くなり、リンパの流れが悪くなることによってむくみが起こるのです。 よく足を使っていてもむくんでしまうのです。 2.むくみは体調不良の証拠? 心臓から出た大動脈はだんだん枝別れし、毛細血管と呼ばれる細い血管となって体中の細胞に酸素や栄養素を送り続けます。 この毛細血管にもやはり血圧がかかっていますから(静水圧といいます)、 血管の中の水分が外ににじみ出ようとします。 しかし、これとは反対に血管の中には たくさんの蛋白質があって、浸透圧の作用によって水分を血管の中にとどめようと働いています。 健康な場合には、この両方の力が等しいため、むくみは生じないのです。 逆に このバランスが崩れるとむくみが現れることになります。 基本的には健康な状態ではむくみません。 軽症から重症までありますが、 何らかの原因があるからむくむのです。 ただそのむくみにも、誰にも起こる軽度なものと、原因となる疾患がある場合があるので、判定が重要です。 3.むくみの原因 むくみは以下の原因で起こります。 3-1. 血管内の静水圧が上昇した場合 血管内の水分が多くなりすぎたとき、もしくは静脈がどこかでせき止められ静脈血液が流れる圧力が上昇した場合に、 血管からしみ出す水分量が増えることで起こります。 これが起こる原因は、• 水分や塩分を摂りすぎて血管内の水分量が多くなったとき• 心不全により心臓のポンプ作用が低下して血液をうまく巡回させられないとき• 腎不全により、腎臓がうまく水分を尿として排泄できないとき• 下肢静脈瘤により下肢の静脈に水分が貯まりやすくなるとき などです。 下肢静脈瘤のイメージ 3-2.浸透圧が低下した場合 血液内の栄養が少なくなって 低タンパク血症になると、血管内に水分を保つための力(=浸透圧)が低下するので、 水分を血管内に保っておくことが難しくなります。 その結果、血管の外に水分や塩分が増え、身体がむくみます。 原因は、• 老衰による低栄養状態。 この状態で、安易に点滴を行うとむくみを増やすだけです。 在宅専門医は、終末期には安易な点滴は行いません• ネフローゼ症候群により腎臓からアルブミンが漏れてしまうとき• 肝硬変で、肝臓におけるアルブミンの生産が低下しているとき などです。 3-3.血管透過性が高くなった場合 血管透過性とは、血管と血管外の物質の出入りのことです。 何らかの疾患で、 血管自体が血液を保っておくことが難しくなり、水分が血管外に出てしまいむくみを生じることがあります。 原因は、• 膠原病 リウマチ関連疾患• 甲状腺疾患など が代表例です。 3-4.リンパ管のうっ滞・閉塞がある場合 立ち仕事や長距離の歩行の後に筋肉が緊張するとリンパの流れが悪くなります。 ただし、こういった明らかな原因がなくリンパの流れが悪くなることもあります。 がんの手術において、転移を考慮して リンパ節郭清をします。 この際、たくさんのリンパ管が集合しているリンパ節を切除するため、リンパ管の中を流れるリンパ液つまりリンパ流が停滞してしまい、むくみが生じることがあります。 3-5.長時間同じ姿勢でいる場合 長い間立ちっぱなしや座りっぱなしでいると、重力の関係で下肢に水分が貯まり、むくみの原因になります。 これは筋肉ポンプによる循環が障害されるためです。 4.受診、治療をした方が良い場合とは 医師は、むくみを以下の点に気をつけて診察します。 4-1.むくむ時間 健康な人でも、夕方になると足はむくみがちになります。 しかし、一晩経てば、朝にはむくみはほぼ消失しているものです。 しかし、 起床時でもむくみが改善しないことが続く場合は、医療機関の受診も検討しましょう。 4-2.むくみが起こる部位 むくみの部位も重要です。 足に限定しているのか、両側性か、片側性か、限局しているかが重要です。 むくみは足の局所所見ではなく,あくまでも全身の所見の一つなのです。 以下の場合は、医療機関の受診をお勧めします。 明かな原因がなく、足だけでなく顔やまぶたのむくみが24時間以上続く• 片側の足、もしくは手全体がむくんで改善しない• 両足が浮腫んで、労作時の息切れや、横になった時の息切れが出現する 4-3. pitting か non-pitting か むくみの確認は,脛骨前面の骨が皮下にある部位を母指で圧迫して行います。 数秒でわかることが多 いですが,、より正確に診断するために私は必ず 1 分程度圧迫し続けるようにしています。 指を離したあとも圧痕が残る 『pitting edema(圧痕性浮腫)』と, 圧痕が残らずに速やかに回復する『non-pitting edema(非圧痕性浮腫)』に分類さ れます。 非圧痕性浮腫は甲状腺機能亢進症やリンパ性浮腫などが疑われ医療機関の受診が必要です。 5.医療機関での検査 むくみで来院された患者さんには、以下の検査を行います。 5-1.血液検査 採血で、心機能、腎機能、肝機能、栄養状態を確認します。 最近では、長時間心臓に負担がかかると主に心室から分泌される ホルモンBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)の測定で、心不全などの診断が容易になっています。 non-pitting edema(非圧痕性浮腫)』で甲状腺機能亢進症が疑わる場合は、甲状腺機能も測定します。 5-2.尿検査 たかが尿検査ですが、 尿タンパクや尿潜血反応は腎臓の疾患がわかり、特に膠原病の早期発見に有効です。 尿タンパクが陽性の場合は、さらに自己抗体等を調べることで膠原病を精査します。 5-3.胸部X線(XP)検査 足のむくみを診た際に、心臓に負担がかかっていないかが気になります。 その際に、胸部XPが重要です。 特に、 胸部正面X線画像での心臓の幅と胸郭の幅の比率である心胸郭比(CTR : Cardio-Thoracic Ratio)は重要です。 男性では50%以下、女性では55%以下が適正とされています。 細胞外液量が多くなると血管内の水分量が多くなり心臓も大きくなってCTRが増大します。 6.医療機関の受診が不要な人の、むくみ改善法 医療機関への受診が不要なレベルでのむくみ改善法をご紹介します。 6-1.適切な運動 下肢の筋肉がつくとむくみにくい体質になります。 ウォーキングやランニングなど、日々の適度な運動を心がけましょう。 また、弾性ストッキングの使用も血液の流れを促進します。 下肢静脈瘤を予防するストッキングもあります 6-2.リンパを流す 足がむくむと、自然にふくらはぎをもんでい方がいらっしゃいます。 実は、あまり効果はありません。 それよりも、 余分な水分を運んでくれるリンパがたくさん集まる膝の裏を押してリンパを流してあげることがお勧めです。 指の腹で膝の裏を押します。 痛みを感じない気持ちいい力加減で 30 秒ほど押して見てください。 ふくらはぎを揉むより、膝裏を揉んだ方が効果が高いです 6-3.塩分・アルコールを控える 塩分の摂取量が多すぎると、むくみに直結します。 心不全や腎不全がある人は必須ですが、持病がない人の場合も塩分を制限することは重要です。 また、アルコールを飲むと喉が乾き、水分を余分に摂ることによってむくみやすくなります。 アルコールを飲む際は一度に多量を飲むことを避け、少しずつ飲むようにしましょう。 7.まとめ• 足のむくみは、軽症から重大な疾患まで含まれています。 むくみ長期間残ったり、息切れなどの全身症状が伴った場合は医療機関を受診しましょう。 そこまでの症状でないときは、ふくらはぎを揉むよりも、膝の裏のリンパの流れを良くしてあげることが有効です。

次の