ラジオ イムノアッセイ。 生化夜話 第22回:イムノアッセイでイヌのアッセイ

体外核医学検査

ラジオ イムノアッセイ

本検査法をラジオイムノアッセイと呼び、放射性同位元素から出てくる放射線を検出することおよび抗原・抗体反応の高い特異性を利用することから高い検出能、優れた定量性を示すことを特徴とする。 体外核医学検査は、内分泌疾患診断には欠かせないものとなっている。 詳細説明 : ラジオイムノアッセイ RadioImmunoAssay-RIA は、1959年米国のバーソンとヤローにより発見された技術で、放射性同位元素 RadioIsotope-RI である 1 2 5Iで標識した抗原が抗体と特異的に結合することを利用した測定法である。 抗原・抗体反応に基づくため、非常に感度が高く、特異的で、RIAは微量物質の濃度の測定に欠かせないものとなった。 例えば、糖尿病疾患での血中インスリン濃度の測定やバセドウ病患者での甲状腺ホルモン濃度の測定は、現在RIAにより行われており、内分泌疾患診断の進歩に貢献している。 癌患者では腫瘍マーカーと呼ばれる癌細胞から分泌される癌関連抗原の血中濃度が上昇していることが知られている。 ここで、体外 インビトロ 核医学検査の種類を表1にまとめて示す。 表1 インビトロ核医学検査方法の種類 --------------------------------------------------------------- ・ラジオイムノアッセイ Radioimmunoassay-RIA ・レセプターアッセイ Radioreceptor assay-RRA ・イムノラジオメトリックアッセイ Immunoradiometric assay-IRMA ・Radioallergosorbent test RAST ・飽和分析法 Reserve saturation analysis-DSA ・競合法蛋白結合能測定法 Competitive binding radioassay-CPBA) ・遺伝子プローブ法 ---------------------------------------------------------------- モノクローナル抗体産生の技術の確立により、希望する抗原と反応する抗体を自由に作成できるようになった。 しかもモノクローナル抗体は大量に経済的に産生できるなど、理想的なものである。 モノクローナル抗体が利用されるようになると、体外核医学検査もこれまでの 1 2 5I-標識抗原を用いるラジオイムノアッセイ 競合法RIAとも呼ばれる から、 1 2 5I-標識抗体を用いるイムノラジオメトリックアッセイ ImmunoRadioMetric Assay-IRMA サンドイッチ法RIAとも呼ばれる に徐々に変化した。 RIAとIRMAの違いを簡単に図1に示した。 図1 ラジオイムノアッセイ RIA とイムノラジオメトリックアッセイ IRMA の違い(原論文1より引用) IRMAの原理は、目的とする抗原を 1 2 5I-標識抗体ともう1つの抗体ではさみつけるようにして測定する。 これまでの 1 2 5I-標識抗原を用いる競合法に基づくRIAに比べて、測定感度、特異性がさらに増し、しかも術者にとって操作は簡便で、多数の検体を処理できるため、今ではIRMAが主流となった。 その他RIAとよく似た測定法で、レセプターアッセイ RRA やアレルゲンを用いたRASTと呼ばれる測定法もよく利用されている。 ホルモンや神経伝達物質は、それぞれの受容体 レセプター に結合してはじめてその作用を発揮する。 その受容体結合は特異的で、しかもその結合親和定数は高い。 従って 1 2 5I-標識したホルモンや、 1 2 5I-標識神経伝達物質が受容体に特異的に結合することを利用した、RRAが行われるようになった。 RIAが抗原・抗体反応を利用した免疫反応なのに対し、RRAは、受容体への結合を利用した生物反応と考えることができる。 このRRAは、PET、SPECTでの受容体イメージングの基礎研究に欠かせない。 まず体外 インビトロ でRI標識ホルモンあるいはRI標識神経伝達物質の受容体への結合を試験管内で行い、次いで同じRI標識物質を用いて体内 インビボ での動物実験、臨床応用へ移行する。 この受容体イメージングは核医学の独壇場で、他の画像診断にはない核医学の高い測定感度、特異性を最もよく反映したものである。 一方、RIAがRIを用いない免疫測定法、いわゆるnon-RIAと呼ばれる体外検査法に変わる傾向も認められる。 これは表2に示すように、体外核医学検査用の放射性医薬品の販売金額の増加にかかわらず核医学検査を行っている施設数が年々減少していることから十分考えられる。 表2 放射性医薬品販売金額及び核医学施設数の推移(原論文1より引用) a 放射性医薬品販売金額の推移 単位 百万円 ---------------------------------------------------------------- 年度 H2 H3 H4 H5 H6 区分 ---------------------------------------------------------------- 体内診断用 24,732 27,264 30,945 34,665 38,181 体外診断用 29,508 29,165 26,588 25,785 23,496 合計 54,240 56,429 57,533 60,450 61,677 ---------------------------------------------------------------- b 核医学施設数の推移 ---------------------------------------------------------- 年度 H2 H3 H4 H5 H6 区分 ---------------------------------------------------------- 体内診断用 1,144 1,150 1,167 1,176 1,181 体外診断用 644 581 501 443 402 合計 1,271 1,253 1,256 1,258 1,257 ---------------------------------------------------------- これはきびしい放射線管理やRI廃棄が頭を悩ませる問題でり、法規制に関係することによるものである。 コメント : RIAとnon-RIAを比べると、non-RIAはRIを用いないだけで、RIAと測定原理、測定感度、特異性、得られる測定値、健康保険点数も同じである。 厳しい放射線管理、低レベル放射性廃棄物の処分の問題から、RIAの減少傾向は続くものと思われる。 原論文1 Data source 1: インビトロ核医学検査とRI内用療法 遠藤 啓吾、徳永 真理 群馬大学医学部 臨床放射線 41: p337-342 1996 キーワード:ラジオイムノアッセイ、ホルモン、腫瘍マーカー、アレルギー、受容体イメージング、レセプターアッセイ、イムノラジオメトリックアッセイ、モノクローナル抗体 radioimmunoassay, hormone, tumor marker, allergy, receptor imaging, radioreceptor assay, immunoradiometric assay, monoclonal antibody. 分類コード:030303, 030504, 030403,040301.

次の

ラジオイムノアッセーとは

ラジオ イムノアッセイ

ユーロピウム Euに代表されるランタニドは、通常の蛍光物質と比較し蛍光寿命が非常に長いという特徴があります。 この特徴を利用した時間分解蛍光測定では、通常の蛍光が消光した後(図1;400msec. )に測定を開始し、一定時間内(図1;800msec. まで)の蛍光量の測定を行います。 さらに、ランタニドはストークスシフト(Euの場合、励起波長 340nm, 蛍光波長 615nm)が非常に広いという特徴をも持ち合わせているため、通常の蛍光特性をもつバックグラウンドの影響を最小限に抑えることができます。 図1 ランタニドキレートからの蛍光は、従来の蛍光物質からの蛍光の少なくとも200,000倍の寿命があります。 すなわち、障害となる非特異的な蛍光(青)が消光したのちに測定(赤部分)を行います。 ランタニドイオンの長寿命かつ広いストークスシフトの能力を生化学領域で最大限に発揮させたのがWallacランタニドキレートです。 Wallacランタニドキレートは、無蛍光と蛍光の二つのキレートカテゴリーに分類されます。 無蛍光キレートは、DELFIAタイプのアッセイに用いられます。 これはバインディング反応後の洗浄(分離操作)ののち、増強試薬を添加(増強操作)し、強度の蛍光を持つキレートを形成すべくキレート剤の交換を行います。 蛍光キレートは、分離操作および増強操作の必要のないホモジニアスなタイプのアッセイに用いられます。 DELIFAは、通常の蛍光を用いたアッセイで高感度化の障害となったバックグラウンドの蛍光を最小限に抑えることができます。 したがって、通常の蛍光アッセイでは不可能であった領域まで検出限界を下げることができました(図2)。 更に、蛍光波長、蛍光寿命のそれぞれ異なる4つのランタニド、ユーロピウム Eu、サマリウム Sm、テルビウム Tb、ディスプロシウム Dyを用いることにより、非ラジオアイソトープでは不可能であった多重標識アッセイをも可能にしました(図3)。 図2 時間分解蛍光法によるDELFIA Euキレートは、従来の蛍光と比較し高感度アッセイを実現します。 図3 4種のランタニドを蛍光寿命および蛍光波長のうえから明確に識別できるように開発されました。 DELFIA アッセイ•

次の

ProQuantum High

ラジオ イムノアッセイ

contents• イムノアッセイとは? イムノアッセイとは 「抗体を使って微量物質の検出や定量を行う手法のこと」です。 免疫反応の主役は「抗体」ってことなので、この名前がついているのだと思います。 このイムノアッセイですが、今や無くてはならない存在になっています。 いくつか生物系の論文を見れば一つは出くわします。 抗体はで少し紹介しましたが、本来は病原体をやっつける免疫に関する物質です。 それが一体どうやって微量物質の検出に使うことができるのでしょうか? その秘密は抗体の「 高い選択性」と「 強い結合力」にあります! 抗体の選択性と結合親和性 選択性が高いというのは調べたい標的の物質だけに抗体が結合することを意味します。 選択性が高ければ、他の物質には抗体はくっつかないか、くっついたとしても圧倒的にその量は少なくなります。 また、高い結合力をもっていれば抗体が標的の物質に一度くっついたら離れないため、抗体の量が少なくても済みます。 この抗体に目印をつけておけば、その物質に抗体が結合したかどうかがわかります。 モノクローナル抗体ってよく聞くけど何? 抗体の特異性(選択性)はとても高いので、一つの抗体は一つの抗原に対して結合する、一対一の関係にあると見ても良さそうです。 検出したい物質にだけ結合する抗体をとってきます。 すると抗原の別々の部分を認識する別々の抗体が取れてくることがあります。 抗原に特徴的な部分が複数あるなかで、どこの特徴を選ぶか?によっておなじ抗原を認識する抗体でも違いますよね? このとき、一種類の抗体だけのほうが、エラーが少なそうですよね?選択性が高いとはいえ、絶対他にはくっつかないというわけではないからです。 この一種類だけの抗体をモノクローナル抗体と呼んでいます。 どうやって検出するか?~蛍光免疫染色~ 目に見えない抗体をどうやって検出するか? それは、ズバリ抗体に蛍光物質や放射性物質をつけることで達成できます。 なぜ蛍光や放射性物質を使うかというと、体の中に蛍光物質や放射性物質が少ない点と遠距離でも測定できる点で有用だからです。 抗体に蛍光物質(ある色の光を当てると別の色の光をだす物質)をつけるとどうして検出や定量ができるか? 抗原に抗体ー蛍光複合体を加えると抗原があるものだけに抗体ー蛍光複合体がくっつきます。 そして余った複合体を洗い流すと抗原だけが光るようになっています。 これで抗原を光で検出できます。 抗原の量が多ければ多いほど、蛍光は強く明るくなります。 この光の強さを比べれば、どのくらいの量があるかを知ることもできるのです。 この手法を「蛍光免疫染色法」とよびます。 ラジオイムノアッセイ ラジオイムノアッセイ radio immnoassay: RIA は和訳では放射免疫測定法です。 抗体に放射性のある物質をくっつけて抗原と反応させて検出する方法です。 抗体から発せられる放射線により検出します。

次の