タイヒ ミュラー 理論。 『IUT理論』~対称性通信の応用|Parole

宇宙際タイヒミュラー理論入門を読んでみた。

タイヒ ミュラー 理論

世紀の難問ともいわれる「ABC予想」の証明をも含む「宇宙際タイヒミュラー理論(IUT理論)」。 その「世界唯一の解説書」として話題なのが『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』です。 今回、著者の加藤文元さんは、書籍であえて削除した内容を公開することに決めました。 なぜ削除し、なぜいま公開するに至ったのでしょうか。 その思いを、加藤さんに直撃インタビューしました。 当該の箇所は、カドブンにて同時公開します。 html)。 そのころ、国内は新型コロナウイルスのニュース一色だったので、久しぶりにうれしいニュースを聞いた気がしました。 報道後の反応はいかがでしたか。 加藤:国内の一般の受け止め方は好意的だったと思います。 「世紀の難問、ABC予想がついに証明された!」と、特集を組んだ新聞やテレビもありました。 私は、望月さんがIUT理論を構築していたころ、ともにセミナーを行っていた立場で、また昨年4月に『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』を刊行したこともあり、NHKをはじめとするテレビや新聞各紙、「文藝春秋」といった雑誌など、多くのメディアから取材の依頼を受けました。 加藤:さまざまだったと思います。 歓迎する人たちも多かった一方で、大勢ではないにしろ、あまり学術的でない感情的な議論もあったようです。 一部では炎上といっても過言ではない動きもありました。 加藤:IUT理論に対する経過を見てきた私にとっては、むしろ予想通りでした。 学問の世界なので、議論が起こるのは当たり前です。 むしろ非常に健全なことです。 しかしそれは議論が数学的なものであればの話です。 数学者たちが集まるあるブログでは、非常に過熱したやり取りがありました。 著名な数学者がアクセプトへの疑問を表明し、それに対してさまざまな議論がなされましたが、数学的にはあまり深まってはいなかったように思います。 アクセプトした雑誌「PRIMS」にも批判が多く届いたようです。 PRIMSは、ヨーロッパ数学会が出版しているのですが、その会長は「PRIMSの編集者や望月氏にとっても悪影響があるのではないか」と懸念を表明しています。 加藤:議論の中で主に語られていることの一つが、望月さんがこの理論を広めるために講演をしていない、努力していない、というものです。 私はその考えに対して、強い違和感を覚えます。 望月さんのホームページを見れば、2012年の論文公開以来、少なくとも5回はIUT理論に関する講演を行っています。 2015年にはイギリスのオックスフォード大学で行われたIUT理論に関する研究会に、スカイプで参加したりもしています。 にもかかわらず、「努力していない」という論調が生まれ、それに賛同する人が多くいるのはなぜなのでしょうか。 もう少し具体的にお願いします。 加藤:「欧米」という曖昧な言葉はあまり使いたくありませんが、思い切って単純化して話すとこうです。 欧米の数学者たちにとって、望月さんが自分のところにやってきて理論を説明してくれないのは、それはもちろん残念なことでしょう。 私もその立場だったら当然そう思うでしょう。 でも、だからといって、それをしないのはおかしい、という一部の意見はちょっと一方的なのではないか、ということです。 新しい理論を作ったら、必ず欧米で発表しなければならないというわけではないと思うからです。 そして、これこそが、私が日頃から違和感を覚えるポイントであり、今回公開する部分に書いていたことなのです。 数学という精緻な理論で組み立てられる世界に、それ以外のことが影響するものでしょうか。 別の分野であれば、著名な学者の理論に新人研究者が意見を言いづらい、などというのは想像がつくのですが、数学の世界では正しさこそがすべてであり、年齢や肩書は関係ないのではないですか。 加藤:「欧米偏重か?」とはっきり言われると、もちろんちょっと抵抗感はあります。 数学の世界では、そういったことはほかの分野に比べればずいぶん少ないと思うからです。 ですが、ゼロではないかもしれません。 なかなか難しい問題です。 ただ、繰り返しになりますが、これはあくまでも学術上の論争であり、本来あってしかるべきものです。 また、パリやボンやボストンに出かけて行かないというだけで、それらの場所を拠点としている専門家たちが望月さんを非難することは、確かに一方的ではありますが、これをして「欧米偏重」と言ってしまうのは、ちょっと言い過ぎです。 今回公開する箇所でも、私は自分が彼らに対して率直に感じた違和感をストレートに書いていますが、欧米偏重だとまでは書きませんでした。 むしろ、これらの論争や欧米の反応を受けた日本人の反応の方が、かえって「欧米偏重」的なのかもしれません。 もちろんほんの一部ですが、欧米の数学者が批判しているということだけを見て「日本の数学界はガラパゴスだ」と主張するような意見も散見されるからです。 こういう諸々のことから垣間見える日本の内部に潜む《隠れた欧米偏重》主義は、実はけっこう根強くあるのかもしれませんね。 加藤:いや、むしろ日本の数学界は、わりと静かだったと思います。 でも一部の下馬評はよくなかったですね。 「あのヨーロッパの著名な数学者がこういうんだから」という理由だけで、アクセプトに異議を唱える一般の方の書き込みも見受けられました。 こういうのは権威主義といっても差し支えないと思いますね。 匿名のSNSなどでも欧米の権威を笠にマウントを取ってきたりする人もいました。 そうこうしているうちに、マスコミもそういう部分ばかりストーリーに仕立てようとして、取材依頼してきたりします。 そういった日本人側の姿にも、ときおり首を傾げたくなることがあります。 加藤:私は望月さんの友人ですが、この本はあくまでも客観的な書き手の立場にいたかったということがあります。 そのため、一通り原稿を書いてからも、何度も原稿に手を入れました。 できるだけ客観的に、事実を淡々と述べるということに終始したい、というのがそのときの考えでした。 今回公開する部分は、望月さんについての一部の意見に対する私の「個人的な感想・違和感」です。 ですから、いろいろ考えて掲載を遠慮したのでした。 なぜ遠慮したのかと思う方もいるかもしれません。 本書の中で望月さんが2012年に論文を発表されてからこれまでのいきさつを記していますので、ぜひお読みください。 望月さん自身も本書の冒頭の「刊行によせて」のなかでふれています。 これらを読めば、私がその判断をした理由を、少し感じていただけるのではないかと思います。 加藤:もちろん、論文のアクセプトが決断を後押ししたことは否めません。 ですが、突然思い立ったわけではなく、出版前から「お蔵入りにしないでいずれは出したい」と思っていました。 アクセプトされてもなお、望月さんや日本の数学界に対する一部の誤解や感情的な議論に、私は心を痛めてきました。 「欧米偏重」という短絡的な言葉でまとめられるような問題でないのはもちろんですが、いろいろ複雑な意味で、我々も解放されていかなければならないのでは、とつくづく感じました。 だから、あえてこの「個人的な感想・違和感」の部分を、包み隠さず述べてしまおう、そうして、議論に一石を投じようと思ったのです。 皆さんにも読んでもらって、考えていただけたらと思います。

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出版直前に削除した「幻の3ページ」を公開!! IUT理論唯一の解説書『宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃』 著者、加藤文元さんインタビュー

タイヒ ミュラー 理論

こんにちは。 Parole編集部です。 先日、京大の望月新一教授が提唱した『 IUT理論(宇宙際タイヒミュラー理論)』が欧州数学会が発行する権威ある専門学術誌『PRIMS』に受理され、特別号に論文の掲載が決まったことを、こちらの記事でお伝えしました。 「未来から来た論文」と称されるほど画期的なこの理論が公に認められたことは、私たちのグループにとっても大変喜ばしいことでした。 なぜならこの理論は次のことを述べており、 Aの数学宇宙でわからなければ、 Bの数学宇宙をアナロジーとして、 そこから解を導き出せばよい。 対称性通信に基づけば、 『IUT宇宙際タイヒミュラー理論』を 神話の数学と捉えることができるからです。 今回は、前回の続編として、 「対称性通信」について大野靖志が執筆した記事をご紹介します。 ーーーーーーーーーーーーー 今回は前回の「IUT宇宙際タイヒミュラー理論」 のお話の続きをしたいと思います。 キーワードは「対称性通信」です。 前回の記事で雰囲気はおわかりいただけた かと思いますが、 ポイントは従来の宇宙観に縛られず、 新しい宇宙から古い宇宙を見る、 ということにあろうかと思います。 ほとんどの方が古い世界観や価値観に縛られて、 雁字搦めになっているといいますか。 そこから抜け出せないことで、 精神を病んでいる方も多いように見受けられます。 望月教授や加藤教授によると、 今の数学の世界もそんな感じで、 「足し算と掛け算という二つの次元が一蓮托生」 に絡まりあっていて、 そこ(正則構造)から抜け出せない悲劇があると。 なので、それを破壊するということ、 すなわち、「足し算と掛け算を分離する」 ことを提唱しているわけです。 すると、これまで解けなかった超難題が 解けてしまう、と。 それで、なんでこんな文章を 書いているのかといいますと、 これは一見数学の話をしているようで、 実は、私たちの現実生活のことを 言っているのでは、と思えるからです。 たとえば、 あることで行き詰っているとすると、 今自分が置かれている立場から それを解決しようとします。 まあ、極めて一般的といいますか、 当たり前の話ですね。 今自分が置かれている立場とは、 自分が認識しているこの宇宙・・ と言い換えることもできます。 つまり、自分を取り巻く環境、 そして、変更のきかない自分という存在、 人間関係、経済状況、など。 普通はこれらの条件がガチガチに絡まって、 身動きが取れないわけです。 で、最後は諦めるか、発狂するしかない、と。 ところが、望月教授が言うように、これらの状況を 「足し算と掛け算」と見ると面白いことがわかります。 要は、自分がどんな宇宙に存在したとしても、 別の宇宙を作ってしまえば、 そちらから解答が得られるということです。 よく並行宇宙なんて言い方をしますが、 その存在はもうほとんど証明済みですよね。 勝手に別の宇宙を作って、 そこと対称性通信ができれば、 我々はこの世の桎梏から解放されるのです。 著者の加藤文元教授は、 現実宇宙と別宇宙のたとえをこう表現しています。 女優の日常生活の姿と、 女優としての映画の中の姿。 同じ人間でありながら、 それぞれ別の宇宙に存在している、 というたとえですが、 なかなかわかりやすいです。 こんな話を聞いたことありませんか? ものすごい貧乏だったけれど、 金持ちのような振る舞いをしていたら、 本当に金持ちになった、みたいな。 これ、別宇宙からの対称性通信とも いえますね。 対称の世界にいる同じ私が、 こちらに通信してきたらそうなったと。 これって何かに似ていませんか? 「こ」とか「ロ」の付くものに。 (了) ーーーーーーーーーーーーー 次回は、続編となる 「神につながる問い『ABC予想』がついに解明された」 をお届けします。 12 」にて執筆した記事を特別に公開させていただいたものです。 ご好評いただいている は、こちらよりチェックしていただけます。 気になるテーマの記事がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

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ピーター・ショルツって誰?望月新一のabc予想証明を否定した人!

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こんにちは。 Parole編集部です。 先日、京大の望月新一教授が提唱した『 IUT理論(宇宙際タイヒミュラー理論)』が欧州数学会が発行する権威ある専門学術誌『PRIMS』に受理され、特別号に論文の掲載が決まったことを、こちらの記事でお伝えしました。 「未来から来た論文」と称されるほど画期的なこの理論が公に認められたことは、私たちのグループにとっても大変喜ばしいことでした。 なぜならこの理論は次のことを述べており、 Aの数学宇宙でわからなければ、 Bの数学宇宙をアナロジーとして、 そこから解を導き出せばよい。 対称性通信に基づけば、 『IUT宇宙際タイヒミュラー理論』を 神話の数学と捉えることができるからです。 今回は、前回の続編として、 「対称性通信」について大野靖志が執筆した記事をご紹介します。 ーーーーーーーーーーーーー 今回は前回の「IUT宇宙際タイヒミュラー理論」 のお話の続きをしたいと思います。 キーワードは「対称性通信」です。 前回の記事で雰囲気はおわかりいただけた かと思いますが、 ポイントは従来の宇宙観に縛られず、 新しい宇宙から古い宇宙を見る、 ということにあろうかと思います。 ほとんどの方が古い世界観や価値観に縛られて、 雁字搦めになっているといいますか。 そこから抜け出せないことで、 精神を病んでいる方も多いように見受けられます。 望月教授や加藤教授によると、 今の数学の世界もそんな感じで、 「足し算と掛け算という二つの次元が一蓮托生」 に絡まりあっていて、 そこ(正則構造)から抜け出せない悲劇があると。 なので、それを破壊するということ、 すなわち、「足し算と掛け算を分離する」 ことを提唱しているわけです。 すると、これまで解けなかった超難題が 解けてしまう、と。 それで、なんでこんな文章を 書いているのかといいますと、 これは一見数学の話をしているようで、 実は、私たちの現実生活のことを 言っているのでは、と思えるからです。 たとえば、 あることで行き詰っているとすると、 今自分が置かれている立場から それを解決しようとします。 まあ、極めて一般的といいますか、 当たり前の話ですね。 今自分が置かれている立場とは、 自分が認識しているこの宇宙・・ と言い換えることもできます。 つまり、自分を取り巻く環境、 そして、変更のきかない自分という存在、 人間関係、経済状況、など。 普通はこれらの条件がガチガチに絡まって、 身動きが取れないわけです。 で、最後は諦めるか、発狂するしかない、と。 ところが、望月教授が言うように、これらの状況を 「足し算と掛け算」と見ると面白いことがわかります。 要は、自分がどんな宇宙に存在したとしても、 別の宇宙を作ってしまえば、 そちらから解答が得られるということです。 よく並行宇宙なんて言い方をしますが、 その存在はもうほとんど証明済みですよね。 勝手に別の宇宙を作って、 そこと対称性通信ができれば、 我々はこの世の桎梏から解放されるのです。 著者の加藤文元教授は、 現実宇宙と別宇宙のたとえをこう表現しています。 女優の日常生活の姿と、 女優としての映画の中の姿。 同じ人間でありながら、 それぞれ別の宇宙に存在している、 というたとえですが、 なかなかわかりやすいです。 こんな話を聞いたことありませんか? ものすごい貧乏だったけれど、 金持ちのような振る舞いをしていたら、 本当に金持ちになった、みたいな。 これ、別宇宙からの対称性通信とも いえますね。 対称の世界にいる同じ私が、 こちらに通信してきたらそうなったと。 これって何かに似ていませんか? 「こ」とか「ロ」の付くものに。 (了) ーーーーーーーーーーーーー 次回は、続編となる 「神につながる問い『ABC予想』がついに解明された」 をお届けします。 12 」にて執筆した記事を特別に公開させていただいたものです。 ご好評いただいている は、こちらよりチェックしていただけます。 気になるテーマの記事がありましたら、ぜひご覧くださいませ。

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