子供 白血病。 【闘病記・ブログ】小児がん・子どもの白血病

病気が潜んでいる?子供の鼻血の主な原因と試して欲しい鼻血の止め方

子供 白血病

子供の白血病について 白血病とは、血液のがんで、子供がかかるがんの中で最も多い割合を占めています。 がんとは、細胞に起こる遺伝子変異などが原因となって、無差別に増殖してしまう病態です。 血液の中の細胞(血球細胞)は赤血球、血小板、白血球の三種類が存在しますが、この中で白血球に変異が起こって異常増殖してしまう病態を白血病といいます。 血液のがん、白血病 白血病とはいっても、血液が白くなるわけではありません。 血液の中の白血球が増殖してしまうのが白血病です。 白血球は通常、骨の中心部の骨髄という臓器で作られています。 なので、白血病の初期には、まず骨髄の中が白血病細胞で満たされていきます。 白血球は増えても、正常の働きはできないので、通常の白血球が担っている「外敵から体を守る」という免疫の働きは極端に弱まってしまいます。 同時に、赤血球や血小板など、他の血球を作る能力は抑制されてしまい、貧血によりめまいや息切れが起こったり、血小板減少による出血傾向が起こります。 骨髄の中が白血病細胞でいっぱいになると、次第に血流に乗る白血病細胞の割合が増えていきます。 また、骨の中が腫れて痛みが出てきたり、骨がもろくなって病的骨折を起こしてしまうこともあります。 白血病の分類 白血球は白血球は生まれてからいろいろな作用が加わり、赤ちゃん白血球(前駆細胞)から大きく2系統に成熟していきます。 1つめの系統が骨髄球系統、もう1つがリンパ球系統です。 骨髄球は、好中球、好酸球、好塩基球と呼ばれるもの、そして、リンパ球とは主にT細胞、B細胞を指します。 成熟する段階のどこで変異が起こったかで、増殖する細胞も変わり、白血病としての予後や症状、治療も少しずつ変わります。 骨髄球ががん化した場合を骨髄性白血病、リンパ球ががん化した場合をリンパ性白血病と呼びます。 また、発症の仕方が急性(数週間単位)か、比較的慢性(数か月から数年単位)かによって、急性白血病か慢性白血病かにも分けられます。 つまり、白血病は大きくわけて、急性骨髄性白血病、急性リンパ性白血病、慢性骨髄性白血病、慢性リンパ性白血病の4つに分けられます。 この中で、増殖しているがん細胞の成熟段階に応じて、例えば急性T細胞性白血病、慢性B細胞性白血病というように呼ばれることもあります。 白血病の治療 白血病は他の臓器のがんと違い、塊を作らないので、手術療法は行われません。 治療の柱は化学療法になります。 また、小児の場合は特に、超強力な化学療法を行い、がん細胞と自分の細胞も一掃してしまってから、自己血あるいは骨髄ドナーからの同種の造血幹細胞移植を行うのが一般的です。 遺伝子が合致せずドナーが見つからない場合は、副作用がより少ない臍帯血が用いられる場合もあります。 この超強力な化学療法によって、免疫をつかさどる細胞は排除されてしまうために、クリーンルームへの入室を余儀なくされます。 晴れて白血病細胞がいなくなり、骨髄移植が成功して、自分の血球細胞が作られるようになるまで、数か月かかります。 白血病細胞がいなくなることを「寛解」といい、この超強力な化学療法を「寛解導入療法」と呼び、複数の抗がん剤を組み合わせた治療を行います。 治療は白血病の型によって多少変わりますが、治療レジュメはだいたい決まっています。 この寛解導入療法には、だいたい10か月程度かかるのが一般的です。 この期間は基本的に入院治療となります。 その後、定期的に「維持療法」を行い、白血病細胞が再び出現してくるのを防止します。 維持療法のレジュメも決まっています。 維持療法は、寛解後数年続けます。 小児の白血病の特徴 小児の白血病の特徴として、ざっくりですが、急性リンパ性白血病(Acute Lymphocyte Leukemia; ALL)が多いということが挙げられます。 そして、近年の医学の進歩により、小児のALLの治療成績は飛躍的に伸びており、型にもよりますが、8割から9割は治癒するまでに、予後が改善されてきています。 成人の白血病と比較して、子供の方がより強い化学療法にも耐えうること、副作用も出にくいことが、予後の改善をもたらしています。 また、小児のALLにおいては、造血幹細胞移植をしなくても、化学療法の治療薬を組み合わせることによって、治癒が期待できます。 15歳から30歳までの世代でも、白血病になってしまう方がいますが、一応一般的な病気であれば成人の範疇に入るこの世代も、より強い治療を行ったほうが予後がいいことが分かっており、強力な化学療法を行う傾向にあります。 白血病の予後は? 予後とは、生存率や治癒率のことをいいます。 先ほどもお示しした通り、小児のALLは8割から9割は治る時代になりました。 この白血病の予後とは、発見が早かったか遅かったかというよりも、白血病の型に大きく左右されます。 白血病の治療は日進月歩です。 日々新たな治験やレジュメも更新され、分子標的薬も開発されています。 今後、より効果的かつ副作用の少ない、画期的な治療法が見つかるといいですね。

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急性白血病の原因・症状・治療 [子供の病気] All About

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多くの子供は、成長とともに鼻血が出る頻度が少なくなっていきます。 我が家の息子たちも病気かと不安になるほどしょっちゅう鼻血を出していましたが、成長とともに少なくなっていきました。 よく鼻をほじる…自分の身体が気になり、クセになることも 小さな子どもがよく鼻血を出す原因のふたつめは、「鼻をよくほじる」という点にあります。 大人も鼻の掃除はしますが、子どものように人前でも構わずホジホジ…なんてことはありませんよね。 子どもはまず自分の体に興味を持ちます。 赤ちゃんは目がはっきり見え始めると自分の手に興味を示し、しゃぶったりなめて感触を確かめます。 鼻に興味を持つことは、小さな子どもにとって自然なことです。 さらに子どもの指は細く、爪も薄くて鋭いので、傷つけてしまいやすいですよね。 我が家の息子はスポーツ観戦が趣味なのですが、白熱戦を応援していて興奮のあまり鼻血を噴いたことがあります。 ブシュッと血が噴き出し、そのあとボタボタ垂れた状態になり、とても驚きました。 適切な処置をしたところ、すぐに止まりました。 鼻血が出るメカニズム!子供の鼻血が繰り返す原因を知ろう では、なぜ鼻血は出るのでしょうか。 しょっちゅう出る子どもの鼻血のメカニズムについてご紹介しましょう。 鼻血の90%は鼻の浅い部分で起きている…穴付近にある出血部 鼻血は、ほとんどが鼻の入り口付近、浅い部分で起きています。 90%と言われています。 良く知られているように、鼻は奥の方でのどや耳とつながっています。 入り口は左右でしきられていますが、この前方部分がキーゼルバッハ部と呼ばれています。 キーゼルバッハ部位は鼻の手前部分にあってすぐ指で触れやすいですし、毛細血管は一度傷つくと出血しやすくなります。 また鼻の中に異物感があると子どもは気にして鼻に手を入れるので、ますます鼻血が出やすくなってしまうのです。 一度鼻血が出る• キーゼルバッハ部位の毛細血管が傷つきやすい状態になる• 鼻の中にかさぶたができた状態になり、子供は気になる• 鼻が気になって指を突っ込み、傷つきやすい毛細血管に触れてしまう• また出血する…の繰り返し 子どもの鼻はもともと出血しやすい環境ですが、鼻の病気によって粘膜が弱まるとますます鼻血が出やすくなります。 鼻の粘膜が弱まっているときや、鼻風邪気味で鼻がグズグズいっているときはますます血が出やすいので、余計に繰り返してしまうのです。 片方だけしょっちゅう出るという場合は、利き手でほじるクセがついているのかもしれませんね。 次項からは、鼻血が出やすくなる原因となるさまざまな不調・病気についてご紹介します。 鼻血が出やすくなる原因…よくある病気から怖い病気まで 子どもはもともと鼻粘膜が未熟ですが、病気でますます弱まる傾向にあります。 特に出やすくなるポイントをご紹介します。 風邪や鼻風邪…鼻水やくしゃみの風邪をひいた後はご用心 風邪、特に鼻風邪をひいて鼻水やくしゃみが頻発すると、鼻の粘膜も弱まります。 鼻水が出てくると、子どもは気にしてしょっちゅう拭いたり鼻をすすります。 その結果鼻に傷ができて出血しやすくなります。 また鼻がつまり気味になると、気になって鼻周りに手をやったり穴に指を突っ込んだりしますよね。 鼻血対策のケア 我が家では長男が強いハウスダストアレルギー、三男が花粉症を持っています。 ハウスダストアレルギーは季節を問わないので、長男はしょっちゅう鼻水を出してティッシュを空にしていました。 最近、鼻に医薬用のワセリンを綿棒で軽く塗るとアレルギー鼻炎の症状が緩和するときき、ここ1ヶ月ほど実践しています。 驚くほどくしゃみの回数が減り、それにともない鼻血の回数も減りました。 花粉症など重いアレルギーを持っている場合は、症状が出始める前から薬を飲むと良いとも言われています。 シーズン前からかかりつけの耳鼻科のお医者さんに相談するなど、早め早めに対応しましょう。 副鼻腔炎…蓄膿症とも呼ばれる、鼻が詰まった状態の病気 ちょっと前まで「蓄膿(ちくのう)」と呼ばれていた病気です。 副鼻腔という空洞にうみがたまり、常に鼻がつまったり鼻水が出ている病気です。 いつも鼻がグズグズしている• のどにタンがからんで常に気持ちが悪い• 鼻周辺が臭う 鼻血が出やすい…つまり鼻粘膜が弱っていることに加え、上記のような症状がある場合は副鼻腔炎が疑われます。 慢性的に起きているもののほか、花粉症や風邪・インフルエンザなどがきっかけで起こる一時的なものもあります。 鼻血対策のケア 子どもの場合は多くが自然に半年ほどで治ります。 ただし、他の病気の可能性もあるので、必ず受診してくださいね。 鼻血対策はいつもより出やすい状態になっているので、鼻に手を入れないよう注意してあげましょう。 小児白血病…子どものがんでは最も多く治る子が増えている 小児白血病は、小児がんでもっとも多い病気です。 子どものがんのうち、40%は小児白血病で、さらにそのうち9割が急性白血病です。 小児急性白血病は、2種類に分けられます。 リンパ性白血病…長期生存率80%以上• 急性骨髄性白血病…長期生存率70%以上 いずれも最近は非常に長期生存率がアップしており、大人に比べて治療後の状態は非常に良いと言われます。 とはいえ、子どものがんは非常に不安な病気ですよね。 白血病は血液のがんです。 骨髄で血液細胞が作られますが、その過程でがん化してしまいます。 鼻血が20分以上止まらない• あざができやすい• 疲れやすい• 発熱 こうした症状が初期に出ます。 病院で血液検査などの精密検査をして診断されます。 鼻血対策のケア 血友病は、血液の凝固因子の活性度によって重症から軽症が決まります。 主治医と相談して治療を行い、鼻血が出たときの対応も相談しましょう。 鼻血の正しい止め方をマスターし、すぐに止めてあげましょう みなさんは鼻血の正しい止め方を知っていますか。 実は知らない人がけっこう多いんです。 この機会に、正しい止め方をマスターしましょう! 鼻血の止め方の基本!座って下を向かせ鼻をギュッとつまむ 鼻血は、まず椅子に座らせて落ち着かせ、下を向かせます。 脱脂綿を軽くつめてから、鼻の穴の近く(小鼻)を5分ほどギュッとつまみます。 手順をわかりやすくご紹介します。 ティッシュなどで血をおさえつつ椅子に座らせる• 子どもがパニックになっていたら落ち着かせる• 座ったまま前かがみになって頭を下に向かせる• 脱脂綿やティッシュを無理のない大きさに軽く丸めて鼻に入れる• 鼻の穴の近くをギュッとつまむ• そのまま、前傾姿勢で5分ほど安静にしている これだけで、たいていの鼻血は止まります。 出血は、一般的に出血部位を心臓より高い位置にあげた方が止まりやすくなります。 そのため、横になるよりも椅子などに座った方が止まりやすくなるのです。 出血しているキーゼルバッハ部位は鼻の穴の入り口付近なので、その部分をギュッとつまんで止血しましょう。 なぜ脱脂綿やティッシュは軽めが良いのか、またなぜ前傾姿勢が良いのかは、次項でご紹介します。 やってはいけない「間違った止め方」!頭トントンは迷信です 昔から言われている「鼻血の止め方」の中には、やってはいけない方法や、なんの効果もない方法もあります! ティッシュを硬く丸めてギュウギュウに詰める ティッシュをギュウギュウに丸めるとかなりの硬度になります。 これを鼻に無理やり詰めると、出血部位だけでなく他の毛細血管まで傷つけかねません。 できれば脱脂綿を軽く湿らせたもの、なければティッシュを軽く丸めたものをそっと入れて血を受け止めましょう。 止血のために強く詰め物を突っ込むのではなく、流れ出す血の受け皿としてティッシュを使いましょう。 上を向かせる 上を向くと、流れ出した血がのどの方へ行ってしまいます。 咳き込んだり、血をたくさん飲み込むと気持ちが悪くなり、吐き気や嘔吐する場合もあるので絶対にやめましょう。 正しい止血方法で頭を下に向けるのは、流れ出した鼻血がのどに行くのを防ぐためなのです。 横になる 心臓よりも鼻が高い位置にあった方が血が止まりやすくなるので、これもタブーです。 さらに鼻血がのどに回りやすくなります。 椅子に座るなどして休ませましょう。 後頭部や首の後ろをトントン叩く お年寄りなどに信じている人が多いのですが、医学的になんの根拠もなく、効果も全くありません。 刺激を与えることになりますし、気分が悪くなったり頭が痛くなる可能性もあります。 やめておきましょう。 正しい鼻血の止め方を実践しても止まらない場合は、キーゼルバッハ部位ではなく鼻の奥からの出血の場合もあります。 また白血病や鼻の腫瘍など、非常に珍しい病気が潜んでいるケースもないわけではありません。 止血処置をしたまま、すぐに耳鼻科や小児科へいきましょう。 鼻血が出にくい体作りのために…食生活や治療・クセ改善 子どもに鼻血はつきものといっても、やっぱり何とかしてあげたいですよね。 成長を待つだけでなく、今できる予防法を探してみました。 粘膜を強化する食生活に気を付ける• 鼻の病気・不調をケア・治療する• 鼻のほじり癖を緩和する• 寝ている時に暑くならないよう注意する 詳しく説明していきますね。 粘膜を強化する…粘膜の健康・成長に欠かせない栄養素 鼻の粘膜が弱まっていると鼻血が出やすいので、粘膜を強化する食生活に注目してみましょう。 粘膜を強化する 栄養素 多く含まれる食べ物 ビタミンA 緑黄色野菜・チーズ・卵・レバー・うなぎ・味付け海苔など 脂溶性のビタミンなので、油と炒めるなどすると効果的に摂取できる。 皮膚や粘膜の細胞を作ったり、組織を構成するために役立つ ビタミンC 生野菜・みかん・キウイなど生の果物・いも類など 皮ふや粘膜の健康を維持するために役立つ ムチン 納豆・オクラ・なめこ・モロヘイヤ・さといも・レンコンなど 多糖類の一種で、野菜のネバネバ成分。 粘膜にもたくさん含まれ、うるおい保持にも役立つ ビタミンB2 卵・納豆・乳製品・レバー・うなぎ・葉物野菜など 水溶性のビタミンB。 代謝に欠かせない必須栄養素。 皮ふ・粘膜の機能や成長にも必要不可欠 ビタミンB6 さんまやまぐろ・かつおなどの魚・大豆製品・レバー・バナナなど タンパク質の分解や合成に欠かせないため、 皮膚・粘膜の健康維持や成長に必須の栄養素 亜鉛 うなぎ・ほたて・納豆・卵・レバー・かき(貝)など 酵素の材料になったり、骨や粘膜の成長にも欠かせないミネラル これらをすべて毎日とるのは難しいですよね。 そこでおやつを生の果物にしてみたり、朝ご飯をパンから納豆ご飯にしてみるなどちょっとずつ工夫してみましょう。 お味噌汁になめこを入れたり、サラダに星形が可愛いオクラを入れるなど、子供が喜ぶメニューをいろいろ考えてみると良いですね。 鼻の病気を治療・ケアする…耳鼻科医に相談してみよう アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの慢性疾患があると、どうしても鼻粘膜が弱まります。 しっかり治療して鼻をスッキリさせましょう。 鼻の治療に関しては小児科でも診てくれますが、長期戦になるアレルギーや蓄膿症は専門家の耳鼻科が良いケースもあります。 抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤・抗菌剤もいろいろ種類があり、合う・合わないがあります。 無理にやめさせようとすると、ストレスがたまって余計に悪化したり、チックなど別の症状が出てしまうこともあります。 まずは鼻の不快を起こす症状を先に改善し、そのうえで「ダメもと」で試したい方法をご紹介します。 鼻口周りに手をやったら手を抑えて意識させ、やめさせる• 鼻ほじりが頻発するときはマスクや手袋などで予防する• 指先にミントオイルなど刺激のある香りをつけておく これらの方法を試しても、どうしても鼻をほじってしまう子はいるものです。 でも、思春期になれば恥ずかしさを自覚して自然とおさまっていくケースがほとんどでしょう。 のぼせを解消!子供は暑がり、特に就寝中は涼しめに調整 寝ている間の鼻血には、暑くてのぼせて出血というケースもあります。

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【闘病記・ブログ】小児がん・子どもの白血病

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血液の細胞は骨の中にある「骨髄」で作られますが、白血病細胞も骨髄で増殖します。 骨髄に細い針を刺して中身を検査(骨髄検査)し、白血病細胞がたくさん存在していることで白血病と診断されます。 白血病細胞は増殖し続けますので、白血病になると正常な血液を作る力が抑えられてしまい、正常な血液の細胞(白血球・赤血球・血小板)が減ってしまいます。 正常な白血球は主に免疫力を担っています。 ですので、少なくなってしまうと、「感染症にかかりやすくなる」「感染症が治りにくくなる」「通常の免疫力があればかからないような感染症になる」などの症状が出ます。 白血病と診断された時には、白血病細胞が血液の中にもたくさんみられることがあります。 白血病細胞は通常の血液検査では「白血球」として数えられてしまいますので、診断された最初のころの「白血球」の数はむしろ多くなっていることもありますが、正常な白血球は減っていることがほとんどです。 正常な赤血球は主に酸素を運搬する働きをしています。 酸素は細胞が機能するために必須なので、少なくなってしまうと、いわゆる「貧血」の症状としてだるさやめまいなどが現れます。 過度に少なくなると、体の臓器が正常に機能することができなくなってしまいます。 正常な血小板は主に出血を止める役目を果たしています。 ですので、少なくなってしまうと血が止まりにくくなり、大量に出血してしまったり、重要な臓器(脳など)に出血をしてしまったりすることがあります。 そのほかに、白血病細胞が骨髄の中で増えることにより骨が痛くなることがあります。 また、リンパ節や肝臓・脾臓に白血病細胞がたまることによって大きくなり、首や足の付け根などにしこりができることがあります。 それぞれの症状の程度は個人差がありますので、すべての白血病の方に同じ症状がでるわけではありませんが、白血病細胞は自然になくなることはありませんので、治療をしないとこれらの症状が進行し、命に関わる状態になってしまいます。 白血病にはどのような検査・治療を行いますか? 白血病細胞は血液の中を流れていますので、手術で治療するのではなく、薬を使った治療(=化学療法)をします。 数十年前までは、小児の白血病はほとんど治らない病気でした。 しかし、薬をどのように使うのが効果的なのかが分かるようになったことと、治療を手助けする支持療法が進歩したことなどによって、長期生存率はおおきく向上しました。 なるべく高い確率で治し、かつ副作用を最小限にとどめるためには、白血病細胞の性質をよく調べて分類をし、その特徴にあった薬の組み合わせと量で治療をすることがとても重要です。 白血病の分類の一つが「急性」と「慢性」および「リンパ性」と「骨髄性」の分類です。 骨髄の中にみられた白血病細胞を調べた結果によって、例えば「急性リンパ性白血病(ALLと略します)」と分類されます。 急性リンパ性白血病と急性骨髄性白血病(AMLと略します)は共通する薬を一部に使いますが、治療の全体としてはかなり異なりますので、この分類をしっかりすることがとても重要です。 急性リンパ性白血病は、「B前駆細胞型」「成熟B細胞型」「T細胞型」の3種類にさらに分類され、それぞれによって治療の内容が異なります。 成熟B細胞型の急性リンパ性白血病(ALL)は、リンパ腫と同じような治療を行うことが必要なため、リンパ腫の説明ページをご覧ください。 急性リンパ性白血病と診断が確定したら、ステロイド剤と抗がん剤を組み合わせた治療を行います。 そこで、最初に白血病細胞に様々な検査を行います。 結果は後日わかるものが多いので、まずは治療をはじめ、その結果によって治療の強さを調整します。 さらに、初期の治療により白血病細胞があまり減らない場合も、治療を強化したほうがいいことが分かっています。 このようにして、病気の細胞の「てごわさ」を予測して治療の強度を調整する(層別化といいます)ことが、白血病の治療でとても大事だと考えられています。 また、脳は髄液という水の中に浮かんでいますが、この髄液の中には点滴などで投与した薬は到達しにくい構造になっています。 本来は脳を守るための機能ですが、白血病の治療をする上ではむしろ問題になることがあり、飲み薬や点滴だけで治療を行うと、髄液の中から白血病が再発することがあります。 髄液の中からの再発(中枢神経再発)する確率を減らすために、髄腔内注射(髄注)が行われます。 背骨の間から細い針を刺し、直接髄液の中に薬を投与します。 また、白血病の診断時にすでに髄液の中に白血病細胞がある場合には、髄注に加えて放射線照射を併用して治療を行うことがあります。 臨床試験とはなんですか? 白血病の治療をよりよいものにするために、国内外で「臨床試験」という形で治療が行われてきています。 再発した白血病などの一部の特別な場合を除き、「試験」といっても効果が不確実な薬剤を試しに使うのではありません。 急性リンパ性白血病の臨床試験では、これまでに行われた国内外の治療を振り返り、さらに改善させようとした治療計画で治療を行います。 ただ、その改善させたつもりの治療計画がほんとうに安全で効果があるのか、確認しながら行っていきますので「臨床試験」という言葉が使われます。 日本を含めた世界各国で臨床試験が行われ、その結果を基にして新たな臨床試験を行う、ということを繰り返して白血病の長期生存率は大きく向上しました。 臨床試験には参加するための基準があります。 現在行われている臨床試験に参加が可能であれば、担当の医師から臨床試験の治療計画の内容について説明を受けてください。 担当の医師と相談しながら、臨床試験に参加して治療を行うか、もしくは以前まで行われていた治療で行うか、強制されることなく決めることができます。 臨床試験に参加して治療を受けた場合でも、治療開始後の状況によっていつでも試験治療を受けるのをやめることができます。 ただ、臨床試験に参加せずに治療を受けたのに、途中から臨床試験に参加することはできません。 治療の期間はどれくらいですか? ステロイド薬を長期に投与すると、血圧が高くなる、食欲が増える、肥満、糖尿病、骨がもろくなる、感染症をおこしやすくなる、感情の起伏が強くなる、目が痛くなる(緑内障)などの症状が出ることがあります。 ステロイドの投与を終了すると改善するものがほとんどですが、急性リンパ性白血病(ALL)の治療においてステロイドはとても重要な役割を果たすため、たとえば血圧が高くなってもステロイドの投与は中止せず、血圧を下げる薬を併用しながら治療を継続します。 ステロイド以外の抗がん剤にも副作用があります。 抗がん剤は「増える細胞を倒す」性質を持っているので白血病細胞に効果がありますが、正常な細胞のなかで増える速度が速い細胞に影響が出ます。 増える速度が速い細胞の代表が正常な血液の細胞です。 そのため、抗がん剤を使うと、血液を作る力が一時的に抑制されます(骨髄抑制)。 つまり、抗がん剤によって白血病による症状と同じような状態になります。 ただし、抗がん剤の副作用は一時的なので、ある程度の時間が経過すれば血液を作る力は回復します。 その回復を待つ間、赤血球や血小板の減少に対しては輸血を行って対応します。 輸血については病院ごとに別の説明文書がありますが、アレルギーや感染症などの危険性があります。 日本では、輸血に対する検査は高い精度で行われているため、輸血を解して感染症にかかる確率は低いですが、ないわけではありません。 そのため、輸血の回数は最小限にとどめるようにします。 また、白血球の減少は輸血で補うことはできませんので、白血球の回復を促す薬を使いながら待つことになります。 白血球の減少している間は免疫力が低下しているため、外泊に出ることはできません。 熱が出た場合はたとえ元気であっても重篤な感染症になってしまう可能性があるため、抗生物質を早めに使うことになります。 また、免疫力の低下している状態が長く続くと「ニューモシスチス肺炎 カリニ肺炎 」という肺炎になってしまうことがあるため、予防するために「ST合剤(バクタ、ダイフェン)」という薬を週に3日飲むことが必要です。 白血球の減少中に感染症を発症すると、生命に危険が及ぶような危険な状態になることもあります。 また、抗がん剤の影響が臓器におよび、重篤な合併症をきたすこともあります。 しかし、輸血による感染症や、感染症などの合併症を避けるあまり抗がん剤治療を弱めすぎてしまうと、白血病の治る確率が下がってしまいます。 白血病の長期生存はここ数十年でどんどん向上していますが、輸血が確実にできるようになったこと、抗生剤による感染対策などの補助治療が向上したために強い治療が可能になったこと、が大きく貢献しています。 最終的に元気な状態で治る確率を高くするためには、一定の強度で治療を行うことが必要です。 髪の毛の細胞も増える速度が速いため、治療中は髪の毛が抜けてしまいます。 抗がん剤が投与されると2週間後ぐらいから抜け始め、入院治療の間は髪の毛がほとんどない状態になります。 入院治療が終われば髪の毛は生えてきますが、最初のころは少しくりくりした髪の毛のことが多いです。 粘膜の細胞も増える速度が速いので、治療によって口内炎が起こったり、下痢をしたりすることもあります。 また、抗がん剤は吐き気も引き起こします。 これらに対しては、痛み止めや吐き気止めを使って手助けをします。 また、抗がん剤が体に入ることで、腎臓や肝臓に負担がかかることがあります。 ほとんどの影響は一時的ですが、稀に機能の低下が残ることがあります。 そのほか、それぞれの抗がん剤に特有な副作用があります。 例えば、「ロイナーゼ」はアレルギー症状をきたしたり、膵炎 腹痛が起こります を引き起こしたりすることがあります。 「アドリアシン」や「ダウノマイン」「テラルビシン」は多く使うことによって心臓に機能障害をきたすことがあります。 「オンコビン」は便秘や手足のしびれなどの症状を起こすことがあります。 「エンドキサン」や「イホマイド」は膀胱炎をおこすことがあるため、点滴を多くして尿が薄くなるようにします。 いずれも治療には重要な薬剤なので、それぞれに対策をして負担を最小限にすることをめざしつつ、治る確率が高くなるように治療を行います。 治療中にはどのような検査をしますか? 治療の効果を判定するために、定期的に骨髄検査を行います。 この状態を「寛解(かんかい)」と言います。 まずはこの状態を目指して治療を行います。 「寛解」にいたることはとても大事ですが、そこで治療を終了すると、骨髄検査では見えないだけでまだたくさん残っている白血病細胞がまた増えてきてしまい、高い確率で白血病が再発します。 ですので、寛解後にも治療を続けることが必要です。 輸血の回数を最小限にするために、また、肝臓や腎臓などにダメージが起き始めていないかを確認するために、治療中は週に2-3回の頻度で採血を行います。 治療薬を投与するためには点滴も必要なので、通常は中心静脈カテーテルをいれ、そこから点滴や採血を行います。 ヘモグロビン値が7ぐらいを目安に赤血球輸血を、血小板数1-2万ぐらいを目安に血小板輸血を行います。 ただし、治療の内容や曜日の関係で、この数字よりも高くても輸血が必要なことがあります。 また、中心静脈カテーテルを挿入するなど、出血の可能性がある処置をする場合には、前もって血小板の値を高めにしておきます。 中心静脈カテーテルとはなんですか? 白血病の治療に使う薬のほとんどは点滴で投与します。 一般的に行うような手などに留置した点滴は、大抵の場合は3-5日ぐらいで薬が入らなくなり、そのつど点滴の針を刺しかえることが必要になります。 また、「7. 治療中にはどのような検査をしますか?」でもふれたように、入院中は頻繁に採血することが必要になります。 これらの採血や点滴留置によるお子さんの負担を減らすために、中心静脈カテーテル CVカテーテルともいいます を使って治療するのが一般的です。 中心静脈カテーテルは、首の血管や鎖骨付近の血管を用いて管の先端を体の中心近くの血管まで届かせるものです。 体の外には鎖骨の下あたりから出てくる形になります。 中心静脈カテーテルは、麻酔をかけて手術室で挿入します。 治療に関連した薬はごく一部のものを除いて中心静脈カテーテルから投与することができますし、採血もカテーテルから行いますので、体に針をさす回数は格段に減らすことができます。 また、白血病の治療に使う薬の中には、皮下などに漏れると炎症を起こす薬剤もありますが、中心静脈カテーテルからであれば安全に投与することができます。 予定された治療が終了した段階で、中心静脈カテーテルを抜きます。 その一方で、体に異物をいれておくことになりますので、中心静脈カテーテルにばい菌がついてしまい熱がでることがあります。 その場合は原則としてカテーテルを抜く必要があります。 また、抜けにくいように工夫がなされていますが、使っているうちに自然に抜けてしまうこともあります。 また、カテーテルの先端は血液の中にありますので、治療の合間などで使わない時も、固まらないようにするためにヘパリンという薬を薄めたものを定期的に通す必要があります(外泊などの際にはご自宅で保護者の方にお願いすることになります)。 ただ、そのような対策をとってもカテーテルが詰まってしまう場合があります。 詰まったカテーテルはやはり抜く必要があります。 治療中、特に気を付ける時期はありますか? 治療の最初の時期は、白血病細胞が体にたくさんある状態で治療を開始しますので、治療によって白血病細胞が一気に壊れ、その残骸が体内にあふれてしまい、腎臓の処理能力を超えてしまうことがあります。 これを予防するために、治療の最初の1-2週間は点滴を多めにして、残骸を薄める対策をとります。 また、残骸の中で「尿酸」という物質は腎臓に対して悪影響がありますので、尿酸を分解するラスリテック(またはザイロリック)という薬を使うことがあります。 また、最初の治療の段階では、白血病細胞によって血液を作る力が抑えられている状態にもかかわらず、血液細胞に影響がある薬を使うことになります。 そのため、合併症が最もおこりやすいのは最初の治療ですので、より慎重に治療を行います。 いったん寛解に至った後も、治療によって白血球が少なくなっている期間は、感染症が起こると重症になりやすい時期なので、発熱など感染症を疑わせる症状が見られた場合には速やかに抗生物質の投与を開始する必要があります。 どんなに気を使っても、空気中にいるばい菌や自分自身の体にいるばい菌によって感染症を起こすことはありますが、感染症を起こす確率をなるべく減らすために、体調が悪い方の面会は控える、面会前に手洗いをする、などについては普段から気をつけましょう。 また、ご家族で、水痘(みずぼうそう)やおたふくかぜなどの「予防接種をしていない」かつ「かかったこともない」のであれば、予防接種をすることをお願いします。 インフルエンザの予防接種もぜひお勧めします。 白血病は治るのですか? 「治療中にはどのような検査をしますか?」の項に書かれている通り、寛解の状態になった後も治療を続けることが必要です。 しかし、寛解の状態では骨髄検査でも白血病細胞は見つからなくなるため、途中の段階で「治った」かを判定することはできません。 白血病細胞の特徴を調べた検査の結果や、初期治療に対する反応など様々な要素を総合し、最も治癒率が高いと推定される薬剤の量と期間で治療を行います。 治療が終了した段階でも白血病の細胞が残っていた場合には、白血病細胞が増殖し、症状が出現したり、検査で検出されたりすることになり、「再発」という状態になります。 まれに治療中にもかかわらず白血病細胞が勢いを盛り返して再発することもあります。 再発の多くは、治療が終了してから2年以内にみられます。 すなわち、治療が終了して2年たっても特に症状がなく、血液検査にも異常がなければ、治った可能性は高いと考えます。 4年たっても特に問題がなければ、「例外的な場合を除いて治ったと考えてもいい」とお伝えしています。 ただし、完全に再発の可能性がなくなるのは何年後か、ということはまだ分かっていません。 そのため、厳密な意味で「治癒率」という言葉を使うことはできずに、「長期生存率」という言葉で表現します。 小児急性リンパ性白血病の「小児」というのは何歳までのことですか? 急性リンパ性白血病は小児にも成人にも発症する病気です。 治療に関する基本的な考え方は同じですが、小児の急性リンパ性白血病のほうが化学療法が効きやすい場合が多いこと、さらに、小児のほうが強い化学療法に耐えられるため、相対的に強力な化学療法が行われること、などから、成人に比べ小児のほうが長期生存率が高いことが知られています。 また、最近の国内外の臨床研究の結果からは、15-25歳の「思春期・若年成人」の急性リンパ性白血病は、小児の急性リンパ性白血病で行われるような強力な化学療法を行ったほうが長期生存率が高いことが分かりました。 そのため、急性リンパ性白血病においては、20-25歳までは「小児急性リンパ性白血病」と扱って治療に望んだほうがいいと考えられています。 骨髄移植をする可能性はありますか? 骨髄移植と同じような治療が臍帯血や末梢血幹細胞などを使ってもできるようになったので、最近では「造血幹細胞移植」と呼びます。 造血幹細胞移植は白血病の治療で最も強力なものですが、その一方で体にあたえる影響も大きいです。 そのため、化学療法のみでは長期生存率が低いと考えられる場合にのみ造血幹細胞移植を選択します。 具体的には、 ・白血病細胞の特徴を調べた結果、通常の化学療法のみでは再発率が高いと予想された場合 ・化学療法を開始しても白血病細胞がなかなか減らない場合 ・再発してしまった場合(再発の時期にもよります) これらの場合には造血幹細胞移植が選択肢として考えられます。 造血幹細胞移植について詳しくお知りになりたい場合、造血幹細胞移植の説明文書をご参照ください。 白血病はなぜ発症するのでしょうか?遺伝や環境は関連しますか? 小児の白血病の発症は、まれな例外を除いて、遺伝や生活の環境などの特定の原因による影響は少ない、と考えられています。 細胞は日々分裂していますが、増える量は厳密に制御されています。 分裂して増える過程で、DNAという細胞の設計図をコピーして使いますが、そのコピーはとても正確ですが、何万回・何十万回とコピーすると間違いが起こることがあります。 間違いのある設計図で作られた細胞はほとんど場合は排除されますが、まれに排除されずに、しかも過剰に増えるような「間違い細胞」ができてしまうことがあり、これががん細胞です。 たばこと肺がんの関係はよく知られていますが、これは喫煙がこの「間違い」が起こる確率を増やすためと考えられています。 しかし、小児の白血病の場合は、特殊な場合を除いて発症の誘因となるようなものはなく、偶然の確率で起こる病気だとされています。 もっと早期に診断したほうがよかったのですか? 白血病の治癒率に一番影響するのは、白血病細胞自体の性質です。 また、治療が不十分な場合も治癒率が下がります。 つまり、治癒率をあげるためには、しっかりと白血病細胞の特徴をつかみ、それにあった治療を十分にできることが最も重要です。 白血病のお子さんの経過を振り返ってみると、診断されるよりも以前から症状があったことがほとんどです。 症状が出始めた段階で検査を行えば診断できた可能性はありますが、白血病を早期に診断したとしても、最終的になおる確率にはほとんど影響しません。 治療の終了後に残るような影響はありますか? 現在行われている化学療法によって、治療終了後に著しい影響を残すことは少ないと考えています(造血幹細胞移植を除く)。 ステロイド剤によって骨がもろくなり、しばらく運動の制限が必要になることがありますが、ほとんどの場合は元通りに生活できます。 小児期に抗がん剤を使った治療を行いますが、重い合併症を併発して影響が残ってしまった場合や造血幹細胞移植を行った場合を除き、身体的・知的な発達に大きな影響はないと考えられます。 しかし、治療に使う薬によって、まれに成長障害・内分泌障害 ホルモンの不足 ・その他の臓器の障害がおこることがあります。 これらの問題は成長してはじめて明らかになる場合もあるため、少なくとも20歳までは定期的に外来に通院していただくことをお願いしています。 しかし、現在、日本人の死因の中でがんはもっとも多く、抗がん剤治療を受けていない人でも約半数の方が生涯の中でがんを経験します。 そのため、もし二次がんを発症した場合でも、抗がん剤治療と関係があるのか、つまり治療を受けなかったらその「がん」を発症しなかったかどうかは分かりません。 二次がんは重要な合併症ですので、関連が強いと疑われる薬剤などは可能な限り少なくするような治療を行いますが、「6. 治療の副作用にはどのようなものがありますか?」でも述べたように、過剰に治療を弱めることは、白血病の治る確率を下げてしまいます。 そのため、白血病のお子さんが元気に成長して一生を過ごすことができる確率が最も高いと考えられる治療を行いたいと考えています。 退院後に気を付けることはありますか? 「10. 白血病は治るのですか?」でも書かれている通り、再発の可能性はどの時期でも「絶対にない」と言い切ることはできません。 ですが、生活の中の一般的なできごとが再発する・しないに影響することはありません。 疲れたら再発しやすくなる、などということはありませんので、体力面で問題がない範囲で発症前と同じ日常生活に戻って構いません。 ただし、入院によって筋力が落ちていることが多いので、通学を再開する最初の時期は短い時間のみからはじめ、徐々に時間を増やすことをお勧めします。 再発はどのような症状でわかることが多いですか? 治療が終わってすぐのころは1-2カ月に1回の血液検査を行いますので、症状が出る前に検査値の異常で見つかることが多いです。 症状が出るとしたら、疲れやすくなる、血が止まりにくくなる、感染症がなかなか治らなくなる、といったものがみられます。 また、白血病細胞は髄液の中に再発することもあります(「3. 白血病にはどのような検査・治療を行いますか?」の最後の部分を参照してください)。 その場合は頭が痛い、吐き気がする、ものが二重に見える、などの症状が現れます。 また、白血病がかたまりを作ってしこりをつくることがありますし、男の子の場合には睾丸 精巣 が腫れて大きくなることがあります。 ただし、「14. もっと早期に診断したほうがよかったのですか?」にもある通り、白血病の治療において早期に診断することは治療の最終的な結果には影響しません。 これは再発時も同じです。 ですので、上記のような症状がみられた時も、緊急で受診していただく必要はありません。 白血病に関係する症状であれば改善することはありませんので、しばらくは白血病と関係ないものとして対処をし、もし症状がよくなったら再発ではないと判断してください。 改善が見られない場合や、症状がひどい場合は、担当医にご相談ください。 治療に関して公費負担の制度などはありますか? 白血病は「小児慢性特定疾病」の対象疾患です。 市区町村の窓口などに申請をしていただければ、申請以降に白血病に関連した治療の費用は公費の補助が受けられます。 ただし、白血病と関係ない病気(虫歯など)・けがなどは通常の保険診療で請求が発生します。 また、小さなお子さんの場合のミルク代など、もともと保険診療に含まれないものについては負担額が発生します。

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